15日、シーサンパンナ・ダイ族自治州のアジアゾウ種源繁殖・救助センターで、ロンロンにニンジンを与える「ゾウのお父さん」の許雲峰(きょ・うんほう)さん。(シーサンパンナ=新華社記者/曹夢瑶)
【新華社シーサンパンナ3月23日】中国雲南省シーサンパンナ・ダイ族自治州景洪市で昨年7月、生後2カ月のアジアゾウが群れから取り残された。子ゾウはつる性の植物が左前脚にからみついたことでけがをし、傷口が化膿して、群れについて行けなくなっていた。子ゾウは同自治州の合同部門により保護され、雲南アジアゾウ種源繁殖・救助センターに送られて治療を受けた。保護された場所が同市普文鎮曼飛竜村委員会支竜村小組(集落)で、地名に「竜」の文字が二つあることから、子ゾウは「竜竜(ロンロン)」と名付けられた。
同センターで「ゾウのお父さん」と呼ばれる、ゾウの保護と世話を専門に行うスタッフから丁寧なケアを受けたロンロンは次第に回復、やんちゃで愛らしい性格を取り戻した。ロンロンは現在、「ゾウのお父さん」から野生化訓練と定期検診を受け、生気を取り戻している。
同センターは、シーサンパンナのジャングルで保護を必要とする野生ゾウに避難場所を提供している。2008年の運営開始以来、21件のアジアゾウの救助に関わり、さまざまな年齢のゾウ20頭以上の救助に成功している。