【新華社ニューヨーク6月6日】米マイクロソフト創業者でビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団共同議長のビル・ゲイツ氏はこのほど、新華社の書面インタビューに応じ、中国は健康分野での強みやイノベーションを低所得国と共有することで、世界の健康事業の公平性促進に重要な貢献をしているとの認識を示した。
ゲイツ氏は「中国が世界で健康に関する研究開発、新しいツールや製品の生産と供給、世界の健康分野の発展と協力の推進で大きな潜在力を示し、重要な貢献を果たす姿を長年にわたり目にしてきた」と語った。
アフリカのサハラ以南の地域では現在、マラリアが依然として猛威を振るっており、中国は国内で効果が実証されているマラリアのモニタリングと対策手段の同地域での実施に力を貸している。ビル・アンド・メリンダ・ゲイツ財団の支援を受ける中国の協力パートナーは抗マラリア薬の成分となるアルテミシニンの生合成を研究しており、中低所得国が負担可能な価格でマラリア治療薬を継続的に入手する上で役立つとみられる。
ゲイツ氏は、中国が今後も感染症の世界的大流行を防ぐ活動で重要な役割を果たすことに期待感を示し「中国は疾病予防に関する新たなツールの大規模生産で豊富な経験と実力を持つ。新たな疾病発生のモニタリングや衛生システムの強化、ワクチン・診断ツール・医薬品の開発加速に必要な専門知識もある」と評価した。
「財団が中国のパートナーと協力してきたこの15年間で、中国がこの分野で発揮するリーダーシップを実感した」とも述べ、引き続き中国の協力パートナーとともに努力し、より健康で公平な世界を構築していく考えを示した。
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