【新華社ジュネーブ5月16日】中国やロシア、インドなど新興5カ国(BRICS)が運営する新開発銀行(NDB)のレスリー・マースドープ副総裁はこのほど、スイスで開かれた「サンガレン・シンポジウム」の会期中、新華社の独占インタビューに応じ、グリーン(環境配慮型)投資と持続可能な発展が中国の今後の主な成長原動力になるとの見方を示した。
マースドープ氏は、世界の大部分の地域がこの2年間、新型コロナウイルス感染症の流行と感染防止措置による損失を受けたが、中国経済は2020、21年のいずれも卓越していたと指摘。中国経済の前進を促す原動力は依然として強く、グリーンで持続可能な発展が重要な要素だとした上で「中国では新たな産業が興っており、これが次の段階の成長を促していく」と語った。
また世界、特に新興国市場のインフラプロジェクトへの需要は旺盛だと指摘。新開発銀行は、新興国市場を基盤としたグローバルな機関になりつつあり、持続可能なインフラのための資金調達ニーズが非常に大きいことから、今年だけでなく来年も事業拡大を継続させる意向を示した。
NDBは、BRICS各国が共同で提唱・設立した多国間開発機関で、中国の上海市に本部を置く。
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