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多国籍企業、中国市場と将来の発展に期待 ボアオ・アジアフォーラム

新華社 | 2022-04-25 16:47:03 | 編集: 陳雨寧

   海南省の海口総合保税区にある国際商品展示交易センター内の酒類展示区。(2021年5月26日撮影、海口=新華社記者/郭程)

   【新華社ボアオ4月25日】ボアオ・アジアフォーラム2022年年次総会が中国海南省博鰲(ボアオ)で20日から3日間開かれ、多国籍企業の幹部らが自社の中国市場での新たな投資や事業について紹介した。中国の広大な市場を有望視し、中国での今後の発展に大きな期待を示す声が多数聞かれた。

   会期中に発表された旗艦報告書「アジア経済の展望と一体化プロセス」は、中国がいち早く新型コロナウイルス感染拡大の効果的な抑制と生産・操業の全面的な再開を実現し、産業チェーンとサプライチェーン(供給網)を安定させたほか、生産ラインの国内回帰も一部で見られたと指摘。デジタル経済を代表とする新業態の力強い発展を背景に、中国のデジタル経済規模が世界2位、伸び率が世界首位になったことにも触れ、中国は依然として世界の主要な投資先となっていると論じた。

   米半導体大手クアルコムの銭堃(せん・こん)グローバル・シニアバイスプレジデントは、中国経済が長期的に上向くというファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)は変わらず、同社と協力パートナーにより多くの発展チャンスをもたらすとの見方を示し、中国の今後の発展に大きな期待を抱いていると述べた。

   また「クアルコムにとって中国は世界最大の市場でイノベーション拠点の一つとなっている」と説明。中国で第5世代移動通信システム(5G)や人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)などを代表とするデジタル経済が急速に成長していることにも言及し、今後も引き続き中国の関連産業との融合を図り、デジタル経済の新たなエコステム、新たな市場、新たなモデルを共に構築していくと語った。

   米決済大手ペイパル・ホールディングスの邱寒(きゅう・かん)中国エリア最高経営責任者(CEO)によると、同社は中国で1年余り前から事業を展開し、主として中国企業が海外市場に製品を販売する手助けをしている。現在は海外事業者3千万社以上、海外消費者4億人以上を抱える。「われわれは中国の対外開放の受益者だ。中国のより高いレベルの対外開放は、われわれが越境決済や中国と海外資本市場の融合により重要な役割を果たすことを助けると信じている」と述べた。

   中国の広大な市場が、多国籍企業に新たなビジネスチャンスを提供し続けている。

   英製薬大手アストラゼネカは、中国の健康消費の将来性を見据え、海南自由貿易港でインターネット病院プロジェクトを立ち上げた。これまでに医師10万人が登録し、100万人を超える患者にサービスを提供している。同社のレイフ・ヨハンソン会長は、コロナ後も引き続き革新の理念を持ち続け、中国への投資を拡大し、中国企業との協力を深めていくと説明。中国で構築したスマート健康イノベーションセンターを拠点に中国のパートナー企業と幅広く連携し、ディジーズ・マネジメント(疾病管理)の革新的なソリューションを推進していく考えを示した。

   サウジアラビアの石油化学大手サウジ基礎産業公社(SABIC)は、中国のグリーン(環境配慮型)発展の理念に商機を見出している。ユセフ・アル・ベニヤン副会長兼CEOによると、同社は独自のカーボンニュートラル(炭素中立)戦略を発表しており、中国での投資を積極的に拡大していく方針だという。

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