【新華社北京4月2日】中国EU貿易は新型コロナウイルスの感染拡大の影響にも関わらず、強じん性と活力を示しており、2020年から中国が米国に代わり欧州連合(EU)にとって最大の貿易パートナーとなり、EUが中国にとって2番目の貿易パートナーとなった。中国税関総署の統計によると、22年1~2月にはEUが東南アジア諸国連合(ASEAN)を抜いて中国にとって最大の貿易パートナーとなった。
中国とEUの貿易額は21年に初めて8千億ドル(1ドル=約122円)を上回った。双方向投資は安定しつつ拡大し、累計2700億ドルを超えた。両者の貿易構造の最適化が進み、航空宇宙やバイオ、オプトエレクトロニクス、電子などの分野で貿易が明らかに伸びている。経済・貿易交流が絶えず深まり、ハイレベル対話など各レベルの対話メカニズムが持続的に機能し、地方・企業協力プラットフォームが一段と充実した。
中国とEUの経済・貿易協力分野はここ数年、絶えず拡大している。3月で発効から1年となった中国EU地理的表示(GI)協定に基づき、双方が相互承認したGIは500件を超えた。中国と欧州を結ぶ国際定期貨物列車「中欧班列」はさらに増え、21年の運行本数は前年比22%増の1万5千本、貨物輸送量は29%増の146万TEU(20フィートコンテナ換算)となり、いずれも過去最高を更新し、新型コロナの影響緩和に役立った。
中国とEUのグリーン(環境配慮)開発理念は非常に合致しており、グリーン、低炭素、循環の発展路線を維持し、第三者市場での協力拡大により、全世界が新型コロナから早期に脱却することを共に支援している。EUで初めて試行された「ゼロカーボン島」は中国の新エネルギー技術を採用。上海電力が風力や太陽光、水素などの技術を統合し、マルタのゴゾ島で目標実現に協力している。
中国とEUはデジタル分野で協力を絶えず強化し、越境電子商取引(EC)で目ざましい実績を上げた。EC大手アリババグループの物流子会社、菜鳥網絡(ツァイニャオ・ネットワーク)は欧州に7カ所の仕分けセンターを開業し、10万平方メートル以上の輸出品倉庫を運営している。
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