1日、幸福移民社区の唐人坊産教融合拠点で、「唐娃娃」のパーツ型を制作するスタッフ。(貴陽=新華社記者/楊文斌)
【新華社貴陽3月7日】中国貴州省黔南プイ族ミャオ族自治州恵水県の幸福移民社区(コミュニティー)にある唐人坊産教融合拠点では、スタッフらが無形文化遺産の手工芸品「唐娃娃」の制作作業を急ピッチで進めている。「唐娃娃」は、粘土による成形、型の制作、型取り、研磨、のり付け、顔描き、組み立てなどの工程を経て仕上げられ、完成後に北京冬季パラリンピックの記念品として北京に輸送される。
同拠点は、同省に伝わる無形文化遺産の伝承者養成拠点と女性住民が地元で就業するための技能訓練拠点、同社区の貧困支援作業場を兼ねている。県内の貴州盛華職業学院無形文化遺産伝承学院の学生に「唐娃娃」の制作実習の場を提供するほか、移住・転居による貧困救済政策により設けられた移民社区の住民にも人形制作に携わる場を設けており、地元の移転者や学生の就業、収入増を後押ししている。