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国家スピードスケート館のスマート設備が完成 中国北京市

新華社 | 2021-12-31 08:29:22 | 編集: 楊珏

   26日、国家スピードスケート館内で、スマート会場設備の建設状況を説明する同館副総経理で総工程師の李久林(り・きゅうりん)氏。(北京=新華社記者/丁旭)

   【新華社北京12月31日】中国で開かれる北京冬季五輪・パラリンピックの北京競技エリアにある国家スピードスケート館「氷絲帯(氷のリボン)」でこのほど、長年にわたる科学研究の課題を攻略し、スマート会場設備が完成した。「スーパーブレーン」などの技術を基礎としており、ハードウェアの運用・保守、サービス保障の面で、多くのテクノロジーが注目を集めている。

   施設内には各種IoT(モノのインターネット)センサーが設置されており、屋内外の温度、湿度、空気質、照度などの施設運営データがさまざまなネットワークを通じ、リアルタイムで取得できる。

   屋上に設置された気象観測所のリアルタイムデータに基づき、空気質に応じて自動で空気を取り込み、室内の空気循環システムを作動させ、屋外の光の強さに応じて自動で電動サンシェードを昇降させたり、ホールの照明を点灯、消灯できる。

   「スーパーブレーン」は、会場の各種運営指標を記録し、データマイニングを行って、会場内各スペースの合理的な運営パラメータを提案する。これにより、職員の安全、健康、快適性確保を前提に、会場のエネルギー消費量を削減する。

   「スーパーブレーン」は、さまざまな競技のシーンやニーズ、観客数、感染予防体制に応じて、客席の送風システム、製氷温度、除湿システム、電動ルーフウインドーシステム、感染予防消毒システムを自動制御し、競技を進行しながら観客の快適性も確保する。

   北京市建築設計研究院の劉傑(りゅう・けつ)副総工程師によると、「スーパーブレーン」はミリ秒レベルの制御をサポートし、重要なシミュレーションデータの応答時間がわずか24ミリ秒、データ5万点の処理時間が0・82秒となっている。システムには中国製チップが搭載されており、全て国産技術に基づいて構築され、独自の知的財産権を持つ。

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