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国家文物局、旧石器時代3遺跡の発掘成果を発表

新華社 | 2021-10-01 10:03:43 | 編集: 张一

   12日、皮洛遺跡で地層を調べる中国科学院院士(アカデミー会員)で中国科学院青海チベット高原研究所所長の陳発虎(ちん・はつこ)氏(手前)。(稲城=新華社記者/謝佼)

   【新華社北京10月1日】中国国家文物局は9月27日に北京で開いた「考古中国」重大プロジェクト進展作業会議で、四川省カンゼ・チベット族自治州稲城県の皮洛遺跡、山東省臨沂(りんぎ)市沂水(ぎすい)県の跋山(ばつさん)遺跡、河南省平頂山市魯山県の仙人洞遺跡での重要考古発見成果を発表した。

   皮洛遺跡は、川西高原で発見された旧石器時代の大型平地遺跡で、中期更新世末から後期更新世までの連続した地層堆積が確認された。七つの文化層から石器6千点余りが出土し「礫(れき)石器-握斧(あくふ)-剥片(はくへん)石器 」という旧石器時代の文化の発展順序が示されている。最も重要な発見は、数が多く形も整い、技術的にも成熟した握斧と薄刃斧で、東アジアでこれまで発見された後期アシューリアン段階の最も典型的な文化遺物とされる。世界で最も標高の高い場所で発見されたアシューリアン石器でもある。

   跋山遺跡は中期旧石器時代の平地遺跡で、これまでに八つの文化層が確認されている。出土石器の種類も多く、中国北方地域の小石片製造技術体系の特徴が明確に見て取れる。

   仙人洞遺跡は中期~後期旧石器時代の洞穴遺跡で、隣接する二つの洞穴が見つかり、現在は1号洞穴でのみ発掘を行っている。貴重な手つかずの堆積が保存されており、8層のうち少なくとも3層から人間の遺物が出土した。上部地層から出土した現生人類の頭蓋骨化石の破片と数十本の歯が最も重要な発見とされる。

   今回発表された3件の重要発見は、中国の北方と南方、東部と西部各地域の初期~中期~後期旧石器時代の考古学研究を網羅している。各遺跡では現在も調査が進められている。

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