18日、竜里県の谷脚鎮高堡村。(貴陽=新華社記者/楊文斌)
【新華社貴陽8月24日】中国貴州省黔南(けんなん)プイ族ミャオ族自治州竜里県ではこのところ、トゲナシ(刺梨)が収穫期を迎えている。同県はここ数年、農業の産業調整に取り組んでおり、耕地を森林に戻す「退耕還林」プロジェクトの実施を契機として、条件に合う郷・鎮にトゲナシの栽培を奨励している。県内のトゲナシ栽培面積は、2000年の6千ムー(約400ヘクタール)から今では10万5千ムー(約7千ヘクタール)まで拡大した。年間生産量は1万6千トンに達し、8千世帯余りの増収を後押しした。また加工企業を誘致し、トゲナシの濃縮ジュースや砂糖漬けなどさまざまな製品開発を行い、年間の総生産額が4億元(1元=約17円)以上に達した。トゲナシ産業は既に地元農家に増収をもたらす基幹産業となっている。