【新華社深圳6月27日】中国原子力大手、中国広核集団(CGN)は23日、遼寧省大連市の紅沿河原子力発電所6号機が、168時間の運転試験を経て、同日午後9時35分に商業運転の条件を整えたと発表した。同原発は第1期と第2期の発電ユニット計6基が全面的に稼働したことで発電設備容量は671万キロワットを超え、現時点で中国最大の発電設備容量を持つ稼働原発になった。
紅沿河原発は2007年8月、東北地域初の原発として着工。第1期工事の発電ユニット4基には広核集団が自主開発した原発技術「CPR1000」が採用され、2016年9月に全ユニットが商業運転に入った。2015年に始まった第2期工事(5、6号機)では、同集団がさらに改良を重ねた「ACPR1000」技術を採用し、安全性が一層向上した。
6基体制になった同原発の年間発電量は480億キロワット時に上る。同規模の石炭火力発電所と比べると、標準炭の消費量を約1452万トン、二酸化炭素(CO2)排出量を約3993万トン削減する効果があり、10万8千ヘクタールの植林を実施したのに相当する。
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