【新華社ウェリントン5月18日】ニュージーランド(NZ)の企業経営者らがこのほど、新華社の取材に応じ、中国市場のさらなる開拓計画などを明らかにした。
乳業大手フォンテラの大中華圏最高経営責任者(CEO)、周徳漢(しゅう・とくかん)氏は、同社が1973年に中国に進出し、数十年にわたり両国関係の健全な発展による恩恵を受けてきたと説明。新型コロナウイルス感染症発生後も中国市場での業績は目覚ましく、NZ乳業の輸出が着実に伸びたとし、「中国市場では乳製品の新たな需要が次々と生まれ、フォンテラの製品に新たなビジネスチャンスが生まれている」と述べた。
キウイ生産・販売世界最大手のゼスプリ・インターナショナルは毎年、キウイ製品の約4分の1を中国市場に販売している。同社大中華圏総裁の蔣時傑(しょう・じけつ)氏は、中国は過去20年にわたり同社最大の市場だと述べ、中国市場のキウイ需要が今後5年にわたり大幅に伸び続けると見られており、さらなる中国市場開拓に向け準備していると述べた。同社では中国に五つの事務所を開設したほか、四川省成都市での栽培協力も進め、新鮮なキウイの供給量拡大と供給時間短縮を図っている。蔣氏は「将来的には地元の協力をさらに強化し、農業と科学技術を組み合わせて製品価値を高めたい」と語った。
水産会社のフィヨルドランド・ロブスター・カンパニーは1990年代に中国市場に進出した。同社のアンドリュー・ハーベイ社長は、中国市場に高い信頼感を持っていると強調。中国には同社の最も重要な顧客基盤があり、中国とNZの自由貿易協定(FTA)アップグレード議定書の発効後は特に、中国向け海産物輸出に高い期待を抱いていると述べた。
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