18日、蘇州工業パークの西湖社区(コミュニティー)青湖麗苑小区(居住区)の核酸検査拠点で、ボランティアと交流するエレンさん。(蘇州=新華社記者/季春鵬)
【新華社蘇州2月25日】中国江蘇省蘇州市に住む米国人のエレン・タッチストーン(中国名、施愛倫)さん(57)は、ボランティアとして同市工業パーク西湖社区(コミュニティー)青湖麗苑小区(居住区)の核酸検査拠点で、居住区の外国籍住民の情報登録や秩序維持、注意事項の説明などを手伝っている。感染拡大防止に取り組み、外国人がリラックスした雰囲気で検体採取を受けられるよう努力する姿に、市民から称賛の声が上がっている。
エレンさんは市内にある西安交通リバプール大学の国際ビジネススクールで副院長を務めるほか、地元の融薈文化交流センターの国際ボランティアチームのメンバーとしても活動しており、蘇州に暮らして約10年になる。エレンさんは「私の祖父母は、100年前に米国から蘇州にやってきた。祖父は東呉大学(蘇州大学の前身)に勤務し、祖母は病院で看護師長をしていた。祖父母は地域の医療や教育に深く関わっていた」と紹介、自身が取り組む地域のボランティア活動についても、祖父母の奉仕の精神が原動力となり、100年の時を越えて自身がその精神を引き継いでいると述べた。
エレンさんはまた「私は医療従事者ではないが、多言語を使ってコミュニケーションの手助けをし、微力ながら皆さんのために何かができることにやりがいを感じている」と語った。