【新華社北京1月22日】中国外交部の趙立堅(ちょう・りつけん)報道官は21日、キューバのグアンタナモ収容所をまだ閉鎖できないことは米国の人権における拭い去れない汚点であり、米国が世界中に設置した秘密刑務所は、法治を踏みにじり、人権を侵害する米国流の典型的シンボルとなっていると指摘した。
会見で記者から、グアンタナモに2年間収容されていたパキスタン系英国人のベッグ氏がこのほどメディアの取材に応じ、自分や他の収容者が縛り上げられて尋問され、殴る蹴るの暴行や、水責めなどさまざまな拷問や虐待を受けたつらい経験を語り、「世界で最も悪質な虐待は、どんな罪を犯したかも知らせずに拘束し、起訴も裁判もなしに人身の自由のために最高の代償を支払わせることだ」と語ったことについてコメントを求められ、次のように述べた。
関連報道は、ここ20年間絶えず暴露されてきた米国によるグアンタナモでの恣意的拘禁や収容者への拷問・虐待のスキャンダルとともに、グアンタナモが名目上は収容所だが、実態は煉獄であることを示している。この地上の煉獄には、自由はなく虐待だけがあり、正義はなく罪悪だけがあり、人道はなく横暴だけがある。
グアンタナモ収容所でのさまざまな残虐な行為は、米国による人権侵害の「暗い教科書」と呼ばれ、20年経った今でも米国は収容者の虐待を止めず、グアンタナモ収容所を閉鎖しないばかりか、その「秘密刑務所ネットワーク」を世界中に広げている。米国が世界中に設置した「秘密刑務所」は、法治を踏みにじり人権を侵害する米国流の典型的シンボルとして定着しており、これらの施設は「人権」を標榜する米国の政治家を強烈に風刺し、米国流の「人権のダブルスタンダード」の欺瞞を露呈させている。
われわれは米国に対し、他国のことをあげつらい、横暴に干渉する前に、まずグアンタナモという鏡を見て、自国が犯した残虐な行為について謝罪、賠償し、責任を負うよう勧告する。
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