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核保有5カ国の共同声明、核戦争防止の意思を体現 中国外交部

新華社 | 2022-01-04 10:20:39 | 編集: 李卓璠

   【新華社北京1月4日】中国、ロシア、米国、英国、フランスの核保有5カ国の指導者は3日、核戦争の防止と軍拡競争の回避に関する共同声明を発表した。中国外交部の馬朝旭(ば・ちょうきょく)副部長はメディアに対し、共同声明の重要意義と中国が果たした努力、核分野のグローバルガバナンス強化に対する中国の主張を説明した。発言の要旨は次の通り。

   中ロ米英仏の5核保有国は新年早々、共同声明を発表し、「核戦争に勝者はなく、起こしてもならない」と強調し、「核兵器の照準を互いに、または他のいかなる国にも向けない」と重ねて表明した。5核保有国の指導者が核兵器問題について声明を発表したのは初めてであり、核戦争を防止するという5カ国の政治的意思を体現している。世界の戦略的安定を守り、核衝突のリスクを減らすという共通のメッセージも発した。

   5核保有国の指導者が共同声明を発表したことは、相互信頼を増進し、協調と協力で大国競争に取って代わることに役立つ。全体的に安定し、バランスよく発展する大国関係の構築にも前向きな意義を持つ。

   中国は一貫して「核戦争に勝者はなく、起こしてもならない」という理念を積極的に提唱しており、5カ国が共同行動を取る上で強力なけん引力を発揮した。共同声明の協議過程で中国は核兵器の照準を互いに、または他のいかなる国にも向けないことを重ねて表明するなどの重要な内容を明記するよう促し、内容が前向きで、重みのある声明に5カ国が合意する上で重要な役割を果たした。

   5核保有国は国連安全保障理事会の常任理事国で、「核兵器不拡散条約」の法定核保有国であり、核戦争の防止と世界平和の維持という共通の責任を負っている。5カ国は共同声明を新たな起点とし、相互信頼を増進するとともに協力を強化し、平和の続く、総じて安全な世界を築くため、積極的役割を果たさせなければならない。

   中国は、一貫して自衛防御の核戦略を堅持してきた。核兵器先制不使用の政策をとり、核戦力を国家の安全を守るために必要な最低レベルに保っている。このこと自体が世界の戦略的安定に対する重要な貢献といえる。中国は、引き続き核分野のグローバルガバナンス推進に「中国の知恵」で貢献し、「中国のプラン」を提起し、平和を愛するすべての国と協力していきたい。

 

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