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88歳の高速鉄道専門家、防音壁の開発に尽力 中国四川省

新華社 | 2021-11-15 22:39:16 | 編集: 张一

   4日、「高速鉄道超高強度コンクリート防音壁」を紹介する王其昌氏(左)。(成都=新華社記者/劉坤)

  【新華社成都11月15日】中国高速鉄道の専門家、遼寧省瀋陽市出身の王其昌(おう・きしょう)氏(88)は、四川省成都市にある西南交通大学土木工程学院の教授を務める。1958年に同校(当時は河北省の唐山鉄道学院)を卒業後、学校に残って教鞭を執り、教育と研究活動に力を注いできた。

  「新しもの好き」の王氏は、比較的早くから鉄道に興味を持ち、1980年には最終学年の学生に高速鉄道関連の授業を行った。80歳を目前に控えた2012年から、防音壁に関心を寄せるようになった。

  列車が高速で走行すると騒音が発生し、沿線地域に住む住民の暮らしや生産活動に影響を及ぼすため、音を遮断する「壁」を設ける必要がある。この壁を防音壁という。王氏によると、当時、中国には独自開発された防音壁はなく、主にドイツから導入した技術が高速鉄道の建設に用いられていた。

  高齢となった王氏は、国内技術の空白を埋めようと、防音壁の開発や生産を手掛ける成都中弘軌道交通環保産業や西南交通大学などの四つの機関と共同で「高速鉄道超高強度コンクリート防音壁」の開発に取り組んだ。

  3年以上にわたる努力の末、王氏が率いる研究チームは数々の技術的難題を克服し、ついに成功を収めた。審査の結果、チームが開発したシステム技術は世界の先進的水準に、基幹技術は世界のトップレベルに達したと結論づけられた。

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