中国・西蔵行き観光列車、今年の運行本数と旅客数が過去最高更新
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中国・西蔵行き観光列車、今年の運行本数と旅客数が過去最高更新

新華社 | 2025-06-18 09:53:00

青海省西寧駅で西蔵行き観光列車に乗り込む乗客。(3月26日撮影、西寧=新華社記者/張竜)

 【新華社ラサ6月18日】中国の国有鉄道会社、中国国家鉄路集団傘下で青海省と西蔵自治区を管轄する中国鉄路青蔵集団はこのほど、2025年は西蔵行き観光列車が大きく伸びているとし、運行本数は6月初めに20本、旅客数は延べ8千人を超え、ともに過去5年で最高を記録したと明らかにした。

 同社が2020年から現在までに運行した観光列車は累計で170本余り、旅客数は5万700人を突破した。うち西蔵行きは61本だった。 

 関連部門はここ数年、「冬の西蔵旅行」などの優遇政策を十分に活用し、有効期間内に指定の区間と座席クラスに乗車できる回数券「計次票」や団体チケット、研修旅行など業務の裾野を広げ、より多くの観光客を西蔵に呼び込んでいる。西蔵行き観光列車は青海省西寧市と西蔵自治区ラサ市を結ぶ青蔵鉄道、同自治区のラサ市と林芝(ニンティ)市を結ぶ拉林鉄道を経由し、青海湖や昆崙山、羌塘(チャンタン)草原、雅魯蔵布江(ヤルンツァンポ川)など世界的に有名な景勝地を走る。観光客の増加に伴い、同自治区の都市と農村における宿泊、飲食、文化クリエーティブなどの産業の発展をけん引している。 

 今年3月には西寧市と林芝市を直行で結ぶ観光列車「大美青海・幸福西蔵(美しい青海・幸福の西蔵)」号の運行を開始し、これまでの運行本数は累計14本を数え、国内外の多くの観光客を引きつけている。 

 中国鉄路青蔵集団はここ数年、観光客の体験向上に向けて文化観光部門との協力を強めてきた。地域の特色と季節の特徴を結びつけ、年間を通じて多様で個性的、オーダーメードの観光列車サービスを打ち出しており、観光列車には酸素供給装置やプロガイド、医療スタッフを配備し、ヨーグルトやミルクティーなどの特色ある軽食も提供している。 

 青海と西蔵はオーダーメードの観光列車を活用し、資源の共有や優位性の相互補完、相互の観光客送り出しを実現している。同社傘下の旅行会社、青蔵高原鉄道国際旅行社の黄麗敏(こう・れいびん)副総経理は「観光客の主力はシニア層で、全体の70%以上を占める。今年は市場のニーズに一層応えるため、西蔵行き観光列車をさらに20本運行する計画だ」と語った。

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