【新華社北京4月11日】中国外交部の林剣(りん・けん)報道官は10日の記者会見で、米国が中国に対する追加関税を125%に引き上げると発表したことに関し、時代に逆行する米国のやり方は人心を得られず、必ず失敗に終わると指摘した。
林報道官は次のように述べた。米国は自分だけの利益のため、最大限の圧力を加え、私利を獲得する手段として関税措置を用い、各国の正当な権益を著しく侵害している。世界貿易機関(WTO)のルールに対する重大な違反であり、ルールに基づく多角的貿易体制を大きく損ない、世界経済の秩序と安定に深刻な打撃を与えている。公然と天下の大悪事を犯し、全世界を敵に回すものだ。
必要な対抗措置を取り、米国のいじめに反対することは、自らの主権、安全、発展利益を守るだけでなく、国際的な公平と正義、多角的貿易体制、国際社会の共同利益を守ることでもある。道義にかなえば支持を得られ、道義に背けば支持を失う。時代に逆行する米国のやり方は人心を得られず、必ず失敗に終わるだろう。
貿易戦争や関税戦争に勝者はない。中国は争いを望まないが、争いを恐れることもない。中国人民の正当な権益が剥奪され、国際的な経済貿易ルールと多角的貿易体制が破られるのを座視することは断じてない。米国があくまで関税戦争や貿易戦争を仕掛けようというのなら、中国は最後まで付き合う。米国は自らの利益を国際社会の公益の上に置き、世界各国の正当な利益を犠牲にして米国の覇権のために利用しようとしている。国際社会からさらに強い反発を招くのは必至だ。