10日、バングラデシュ中部ムンシガンジで撮影したパドマ大橋鉄道連絡線で出発を待つ列車。(ダッカ=新華社配信)
【新華社ダッカ10月14日】中国企業が建設を進めるバングラデシュ最大の鉄道プロジェクト「パドマ大橋鉄道連絡線」の最初の区間が10日、開通した。
今回開通したのは総延長約170キロのうち、首都ダッカと南西部のバンガを結ぶ約80キロ。
同国のハシナ首相は開通式典で「パドマ川を列車で渡るという夢が実現した。首都ダッカと中部や南西部を結ぶ交通がこれまで以上に便利になる」とし、全国に広範な鉄道網を敷き、バングラデシュの鉄道とアジア横断鉄道を接続することが政府の目標だと強調した。
中国の姚文(よう・ぶん)駐バングラデシュ大使はあいさつで、鉄道連絡線の建設は「一帯一路」共同建設を代表するプロジェクトであり、バングラデシュは南アジアで初めて中国との「一帯一路」共同建設に関する協力覚書に署名した国だと説明。中国はより多くの国内企業に投資を働きかけ、2041年までに先進国入りを目指す政府目標「ビジョン2041」や「黄金のベンガル」構想というバングラデシュの夢の実現を支援していくと述べた。
同プロジェクトは、バラストレス軌道など中国の先進技術を採用。建設工事の最繁忙期には1万人余りの現地労働者を雇用したほか、2万人余りの現地技術者に研修を実施し、沿線地域の経済発展を強力に推進した。
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10日、バングラデシュ中部ムンシガンジで撮影したパドマ大橋鉄道連絡線で出発を待つ列車。(ダッカ=新華社配信)
10日、バングラデシュ中部ムンシガンジで撮影したパドマ大橋鉄道連絡線で出発を待つ列車。(ダッカ=新華社配信)