華天選手「中国馬術界に変化の時が来ている」
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華天選手「中国馬術界に変化の時が来ている」

新華社 | 2023-10-12 14:15:47

   3日、新華社の単独インタビューに応じる華天選手。(杭州=新華社記者/許芸潁)

  【新社杭州10月12日】中国馬術界にとって第19回アジア競技大会(杭州アジア大会)は、歴史的な意義を持つ大会と言えるかもしれない。華天(アレックス・ホワ・ティエン)選手とチームメイトの包英鳳(ほう・えいほう)、孫華東(そん・かとう)、梁鋭基(りょう・えいき)各選手からなる中国代表チームは、アジア大会馬術競技の障害飛越で、個人と団体計2個の金メダルを獲得した。馬術競技での金メダル獲得は、中国にとって大会史上初となる快挙だった。

  試合後、新華社の単独インタビューに応じた華天選手は、中国馬術界に真の変化の時が来ていると指摘した。理由について、自分たちはアジア大会で初めて優勝のチャンスを得た世代であり、後ろに活力に満ちた若い世代がいるからだと説明した。彼らはまだ経験が浅く、カタールやアラブ首長国連邦(UAE)、サウジアラビアのチームほど良い馬を持っていないかもしれないが、十分に若いので、中国の馬術界を世界の第一線に押し上げると信じていると述べた。

  自身が担う責任については「スポーツとしての馬術の価値観と精神を広める取り組みに力を入れたい。馬術はいわゆる貴族のスポーツではないが、国内ではまだ普及しておらず、レッスン料も安くはない。しかし需要が増えれば馬場が発展するチャンスも増えるため、将来的に普及する可能性が高まる。需要を喚起し一般の人々にこのスポーツの真の意義を理解してもらうことが、今私たちにできる最も重要なことだ」と語った。

  アジア大会で日本代表チームが見せたパフォーマンスについては、日本は障害飛越の種目に2軍選手を派遣しており、トップの選手たちは現在欧州にいると指摘。もし1軍が派遣されていたら、中国は日本と厳しい競り合いになっていただろうと述べた。日本の騎手で最も印象に残ったのは杉谷泰造選手で、騎手として非常に才能があり、彼の馬術は見ていて楽しいという。

  2012年に71歳でロンドン五輪に出場した日本の法華津寛選手に対しては尊敬の念と驚きを覚えたといい、「71歳でこれほどのパフォーマンスができるとは思わなかった。高齢での出場は体力と経験のバランスが大切で、体力的にはきつくても豊富な試合経験でカバーできる。私も健康を保ってうまく乗れるようなら、年をとっても競技を続けたい」と述べた。(記者/許芸潁)

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