【新華社昆明8月10日】中国雲南省デチェン・チベット族自治州シャングリラ市にある普達措国家公園でこのほど、研究者らがミズニラ科の一種で国家1級重点保護野生植物の「高寒ミズニラ」を発見した。現場で数えたところ個体数は500株を超えていた。
4日、雲南省デチェン・チベット族自治州シャングリラ市にある普達措国家公園で研究者らが発見した高寒ミズニラ。(昆明=新華社配信)
高寒ミズニラは雲南省の極小個体群に属する野生植物で、主に標高3千~4400メートルの高山の湿地や沼沢、草地に生育し、雲南省北西部などに分布している。
かつて市内の納帕(ナパ)海流域の沼沢湿地で見られたが、その後、土地の利用や水環境の状況が変化したことで、同流域の高寒ミズニラは姿を消していった。今回再び生育が確認されたことは、地元がここ数年取り組んできた生態保護の成果の表れであり、この地域の生物多様性の豊かさを示している。