【新華社モスクワ3月23日】中国の習近平(しゅう・きんぺい)国家主席は2013年3月23日、就任後初めてロシアを訪問し、モスクワ国際関係大学で「前進する時代の潮流に従い、世界の平和と発展を促進する」と題した重要演説を行い、国家間の相互接続と相互依存の程度がかつてないほど深まり、人類は同じ地球という村に暮らし、互いがますます不可分の運命共同体になりつつあるとの認識を提起した。
同大のトルクノフ学長は、今も当時の様子をはっきりと覚えている。学内の講堂は数千人の教員と学生で埋め尽くされ、熱気に包まれていた。
トルクノフ氏は「習近平主席は独特の人格的魅力を備えた指導者だ」と語り、演説は内容に富み、思想が深く、深く考えさせられるもので、その場にいた全員に強い印象を残したと振り返った。習近平主席が運命共同体という理念を最初に提起した場所が同大だということが何より感慨深いという。
トルクノフ氏は「他の国際関係理論と比較して、人類運命共同体構築の理念の重要な点は、国家と生活、全人類の発展の多くの重要な側面に深く触れ、その中の真理を語っている点にある。特に百年来の大変局の中で、人類運命共同体構築の理念の現実的な意義はますます顕著になっている」と述べた。
同大国際関係学部のアレキサンダー・ボブロフ学部長は「習近平主席が提起した人類運命共同体構築の理念は、世界の発展モデルが一つだけではないことを示している」と指摘。この理念は全人類が共通の価値と目標を追求しつつ、それぞれの文明の独自性を保ち、文明の多様性を尊重すべきだと提唱しているとし「人類運命共同体構築の理念は、国家間の平等な対話と意思疎通を促進することができる。全人類の未来の進歩と発展に積極的な貢献を果たすだろう」と語った。