22日、香港故宮文化博物館の展示ホールで説明を受ける来賓。(香港=新華社配信)
【新華社香港6月24日】中国香港特別行政区で22日、香港故宮文化博物館(香港故宮)の開館式が特区政府と国家文化・観光部の共催で行われた。
香港特区の林鄭月娥(キャリー・ラム)行政長官があいさつし、香港故宮の建設は、香港の「一国二制度」下での独特の優位性、中央政府の香港に対する全面的な支持や香港同胞に対する思いやりと切り離せないと指摘。香港故宮は今後、香港特区の定番観光地となり、中華民族の悠久の歴史や代々伝わる心構え、寛容かつ開放的な中国のイメージを世界に示していくと語った。
文化・観光部副部長で国家文物局局長の李群(り・ぐん)氏は、香港故宮の建設について、故宮に代表される優れた中華伝統文化と現代化、国際化された香港特区との創造的な融合であり、内地と香港の文化・文化財協力の節目であるとともに、香港と内地が優れた中華伝統文化を共有し、中華文明を継続・伝承していくための革新的な実践でもあると述べた。
香港故宮は7月2日から一般公開される。北京市の故宮博物院との共同企画によるこけら落としの特別展では、故宮博物院が所蔵する貴重な文化財を七つのホールに展示し、故宮の魅力的な歴史と文化を伝える。