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復旦大学の科学者、近視のメカニズム研究で重要な進展

新華社 | 2022-06-13 13:27:47 | 編集: 陳辰

   【新華社上海6月13日】中国上海市の復旦大学はこのほど、同大の研究者らが近視の形成にipRGC(内因性光感受性網膜神経節細胞)が果たす重要な役割を明らかにしたと発表した。この近視メカニズムの研究における重要な進展は、科学誌「科学前沿(Science Advances)」に掲載された。

   近視メカニズムに関する多くの研究の中で、同大脳科学研究院/医学神経生物学国家重点実験室の研究チームは、ipRGCの役割に着目した。これは網膜神経節細胞の中でも特殊な種類の細胞で、網膜の出力を担うニューロンとして、光受容体の信号を視覚中枢に伝達する。さらに、それ自体が光に感応する特有の視物質メラノプシンを含むことから、内因性光感受性網膜神経節細胞と呼ばれている。

   研究チームは、中国科学院の楊雄里(よう・ゆうり)院士(アカデミー会員)の指導の下、形覚剥奪性近視マウスモデルに基づき、さまざまな学科の技術を応用し、マウスの屈折率の発達と近視の形成におけるipRGCの役割を系統的に研究した。

   実験は、ipRGCに含まれる視物質メラノプシンと通常の光受容体信号が、それぞれ眼軸の長さと角膜曲率の調節によって、眼球の発達に影響を与えることを示していた。

   研究者によると、この研究は眼球の発達と近視の形成におけるipRGCの重要な役割を明確にし、将来の近視進行予防法の開発にも新たな思考の道筋を提供するという。

   

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