【新華社済南4月20日】中国山東省政府新聞(報道)弁公室は18日の記者会見で、2022年第1四半期(1~3月)の税関統計を引用し、済南税関、青島税関、中国国際貿易促進委員会山東省委員会が地域的な包括的経済連携(RCEP)協定に基づき発給した原産地証明書の件数は計2万4千件に上り、全国で最も多かったと発表した。
済南税関統計分析処の劉賽(りゅう・さい)処長によると、山東省と中国以外のRCEP加盟14カ国との貿易額は前年同期比20・9%増の2572億6千万元(1元=約20円)で、省全体の貿易額に占める割合は2・2ポイント拡大して36・2%となった。
劉氏は「RCEPによる関税の減免が輸出拡大につながった」と語った。劉氏によると、RCEPの発効後、関税減免の効果が徐々に発揮され、繊維製品の一部、例えばインドネシア向けのベッドリネンやマレーシア向けの化学繊維製品などは従来の自由貿易協定(FTA)を上回る関税が減免された。山東省からRCEP加盟国に輸出された繊維・アパレル、紡績糸・織物・その製品はそれぞれ22・3%、19・4%増え、伸び率は省の同類製品を10・9ポイント、5・2ポイント上回った。
RCEP加盟国からの輸入では機械・電気製品、金属鉱砂、原油が主要品目で、国別では韓国、日本、マレーシアが上位3カ国となっている。
劉氏は、中国とRCEP加盟国は経済の相互補完性が強く、協力範囲が広く、発展の潜在力が高いと指摘。加盟国間の貿易は今後も良好な成長の勢いを維持するとの見方を示している。
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