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中国の専門家、米国の対ロ制裁を解説

新華社 | 2022-03-11 12:41:41 | 編集: 张一

   米ワシントンで撮影した米国旗。(資料写真、ワシントン=新華社記者/劉傑)

   【新華社北京3月11日】国際情勢が複雑かつ不安定な中、中国の両会(全国人民代表大会と中国人民政治協商会議全国委員会会議)で開かれた王毅(おう・き)国務委員兼外交部長の記者会見は、中国内外から大きな注目を集めた。中国外交学院の王帆(おう・はん)副院長は新華網の取材に応じ、記者会見で発せられた重要なシグナルについて解説した。

   王帆氏は「米国の対ロシア制裁は、実際には際限のない制裁のための制裁であり、事態の拡大を狙うものではないのか」との質問に対し、米国の制裁が単にロシアに向けられており、付帯条件が存在しないのは、ロシアが軍事行動を起こした後に必ず制裁するという考えによるものだと指摘。米国が今回の危機を利用してロシアを弱体化させ、その目的にさらに多くの国々を巻き込もうとしているとの見方を示した。

   王帆氏はまた、米国にとって世界の軍事大国であるロシアが大きな悩みの種であり、この機会に経済発展を含め、ロシアを空間的に制限、圧縮し、最終的には米国に対抗できない国にしようとしていると分析。欧米諸国がこのところ、軍事行動をやめれば制裁を調整するとの態度を示しているが、実際には口先だけに過ぎないとの考えを示した。

   王帆氏はさらに、こうした行動や措置は、実際には停戦や問題解決に結びつくべきものであり、流れに逆行して、問題の解決を難しくし、より複雑にし、人為的に矛盾や事件を生み出すものであってはならないと強調した。

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