16日、江村大墓の外蔵坑の発掘現場。(小型無人機から、西安=新華社記者/張博文)
【新華社西安12月21日】中国陝西省の文化財部門はこのほど、前漢の第5代皇帝、文帝の陵墓「覇陵」の位置と規模をほぼ特定したと発表した。周辺の外蔵坑と陪葬墓からは、金銀器や陶俑、銅の印章など貴重な文物が大量に出土した。覇陵はついにベールを脱いだ。
今世紀に入り、考古学者は同省西安市東郊に広がる台地、白鹿原の西部地区で大規模な考古学調査を実施してきた。古くから覇陵の所在地と伝わる「鳳凰嘴(ほうおうし)」や竇(とう)皇后陵、生母薄太后の南陵などで広範囲な考古学調査を行い、覇陵陵区のおおよその範囲や重要遺跡の分布状況、墓葬形式などを確認した。「亞」字型の大型墓も新たに見つかり、所在地の江村にちなみ「江村大墓」と名付けられた。継続的調査と周辺の外蔵坑の緊急発掘調査により、江村大墓は文帝の覇陵とほぼ特定された。