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中国で国産ECMOが臨床段階に 低価格化と普及を後押し

新華社 | 2021-11-09 21:32:09 | 編集: 张一

   【新華社西安11月9日】中国陝西省の西安交通大学第一付属医院は8日、四川大学国家生物医学材料工学技術研究センター、西安交通大学機械学院と共同で開発した体外式膜型人工肺(ECMO)が国内で初めて臨床段階に入ったと発表した。

   同医院心血管病院の袁祖貽(えん・そい)院長によると、心血管チームは20年以上、ECMOの臨床応用と関連研究に携わっており、国内で最も早くECMOを臨床で使ったチームの一つで、膜型人工肺などの医療機器を国内で初めて開発したチームでもある。2017年には関係機関と共同で、ECMOの全血液接触面に対する持続性抗凝固コーティングや磁気浮上遠心ポンプ、超音波流量プローブ、プログラム制御モニタリングシステム、ECMO膜型肺について、設計と開発を深めた。

   西安交通大学機械学院の荘健(そう・けん)教授は、新型コロナウイルス感染症の流行前に、開発チームがECMO遠心ポンプと全シリーズの消耗品のサンプル試作をほぼ完了し、抗凝固コーティングに対する大型動物実験を行っていたと説明。チームは開発プロジェクトで、外国の同種製品の長所や短所と臨床使用上の問題点を十分に分析、比較し、国内の臨床ニーズに合わせ、国産化されたECMOを設計したと述べた。

   今回、同チームが開発した初の国産ECMOシステムが臨床応用に成功したことで、ECMO製品の国内販売価格が大幅に下がり、末端病院へのECMO普及が進むと期待されている。

   

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