【新華社北京10月5日】中国ではこのところ、一部の地域で停電による電力制限が実施されており、冬季のエネルギー供給に対する懸念が高まっている。このほど新華社の取材に応じた国家発展改革委員会(発改委)経済運行調節局の責任者は、現在のエネルギー需給の緊張状態について、民生のエネルギー利用の確保を供給確保業務の最重点課題とし、複数の措置を講じて需給調節を強化する考えを示した。
同責任者は、複数ルートによる資源供給拡大、エネルギー備蓄と緊急保障力の発揮、エネルギーコストの合理的削減、不合理的なエネルギー需要の抑制など六つの重点措置を講じることで、冬季エネルギー供給の安定確保を図ると説明。全体的に見れば供給は保障されており、人々が暖かく冬を越せる資源も条件も能力もあると強調した。
今冬の電力需給対策については、全力で電力供給を増やし、協調管理を強化する考えを示し、秩序的な電力利用に向け科学的な措置を取り、停電による電力使用制限の禁止を徹底する必要があると述べた。
中国では年初以降、経済の持続的な回復と国際エネルギー価格の上昇を受け、石炭消費が予想以上に伸び、需給がひっ迫している。同責任者は、生産と輸入の一層の拡大と備蓄放出などにより今後も石炭供給を保障できると説明。天然ガスについても、早急に措置を講じ、安全かつ安定した供給を保障する考えを示した。
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