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「中国創造」が世界経済に活力もたらす UNCTAD専門家

新華社 | 2021-10-04 15:15:55 | 編集: 张一

   【新華社ジュネーブ10月4日】国連貿易開発会議(UNCTAD)のシニアエコノミスト、梁国勇(りょう・こくゆう)氏はこのほど、スイスのジュネーブで新華社の単独インタビューに応じた。梁氏は、中国の研究開発投資の増加とイノベーション成果の向上が中国経済と世界経済に活力を注ぎ、ポストコロナ時代の世界経済の回復推進に役立つと語った。

   梁氏は、中国経済が新型コロナウイルスの感染拡大の中でも強靭さを示し、ハイテク産業、特にデジタル産業が経済回復に重要な役割を果たしたと指摘。世界経済のデジタルトランスフォーメーション(DX)が加速する中、デジタル経済分野のイノベーションは世界経済の回復に積極的な役割を果たし、中国企業はこの面で強みを持っていると述べた。

   世界知的所有権機関(WIPO)がこのほど発表した2021年度版のグローバルイノベーション指数(GII)によると、中国は今年もイノベーション分野の世界ランキングで上昇基調を維持した。梁氏は、マクロ面で見れば中国の国家イノベーション体系構造は明らかに改善されており、効率も顕著に向上していると指摘。研究開発支出の総量と割合は持続的に高まり、科学研究の産出も迅速に増加したと分析した。

   ミクロ面では、各種イノベーション主体、特にハイテク産業の研究開発力が持続的に強化され、多くの科学研究の成果が得られたと説明。特許出願件数では電子情報とインターネット業界が突出しており、一部の中国企業は既に世界のトップグループ入りを果たしていると述べた。

   ハイテク産業への政策支援を持続的に強化すると同時に、知的財産権の保護が強まり、イノベーション、起業の奨励メカニズムも強化されたとも指摘した。

   また、科学技術イノベーションによる構造転換と高度化により、中国の経済構造が持続的に改善されていると分析。ここ数年はハイテク産業の経済活動が中国経済に占める割合が持続的に拡大しており、科学技術イノベーションが経済の消費、サービス、デジタル、グリーン(環境配慮型)に向けた転換を推進する主要原動力になっているとの見方を示した。

   梁氏は「これまでの数十年が『中国製造(メード・イン・チャイナ)』による世界経済の再構築だったとすれば、『中国創造(中国による新たな価値の創造)』は未来の世界経済の版図を書き換える可能性がある」と語った。

   

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