4日、中国国際サービス貿易交易会・金融サービステーマ展の会場で、新華社の単独インタビューに応じる大和証券(中国)の耿欣CEO。(北京=新華社配信)
【新華社北京9月6日】大和証券グループの中国合弁会社で、日系企業として中国で初めて証券引受業務のライセンスを取得した大和証券(中国)の耿欣(こう・きん)最高経営責任者(CEO)は4日、2021年中国国際サービス貿易交易会の金融サービステーマ展の会場で、新華社の単独インタビューに応じた。耿氏は、日増しに開放が進む中国の資本市場に期待を表明。今後は中日両国の中小企業間の投融資に積極的に参加し、中国資本市場の発展に向けた積極的な参加者になると述べた。
4日、中国国際サービス貿易交易会・金融サービステーマ展の大和証券(中国)のブース。(北京=新華社記者/葛培媛)
大和証券は1983年に北京事務所を開設し、中国内地市場に進出した。2004年には、上海市に当時中国で唯一の日系合弁証券会社の海際大和証券を設立。昨年設立した大和証券(中国)は、証券引受業務のライセンスを取得した中国初の日系証券会社となった。耿氏は中国進出から40年近くになる同社が「世界貿易機関(WTO)加盟から外資出資規制の段階的な撤廃に至る中国資本市場開放の各段階を経験した。その急速な発展プロセスも目の当たりにしてきた」と語った。
4日、中国国際サービス貿易交易会・金融サービステーマ展の会場に設置された北京証券取引所の設立に関する案内。(北京=新華社記者/葛培媛)
「今回の交易会で北京証券取引所の設立という朗報に接した。(中国進出から約40年を経て)北京から新たな身分で出発する大和証券は、中日両国の中小企業間の投融資に積極的に参加し、両国の資本市場をつなぐ架け橋になる」と述べ、今後は両国の産業で協調性の最も高い消費、医療・健康・介護、ハイエンド製造の三大重点分野に注力する考えを示した。「差別化された越境(クロスボーダー)金融サービスを提供し、中国国内の証券会社と協力、相互補完することで、中国資本市場の発展に向けた積極的な参加者になる」とも強調した。
4日、首鋼園の一角。(北京=新華社記者/葛培媛)
中国国際サービス貿易交易会の金融サービステーマ展は、北京市新首鋼ハイエンド産業総合サービス区(首鋼園)で3~7日の日程で開かれている。国内外から143の金融機関や組織、企業が参加し、外国企業の出展は59社と国際化率は40%を超える。期間中はテーマに関連するフォーラムやサイドイベントが開催される。会場には大和証券のほか、三菱UFJ銀行やみずほ銀行、三井住友銀行など日系金融機関もブースを設置している。(記者/葛培媛)
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