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英医学誌、トルコでのシノバック製ワクチンの第3相試験の中間結果を発表

新華社 | 2021-07-12 10:21:50 | 編集: 陳辰

   【新華社ロンドン7月12日】英医学誌「ランセット」は8日、中国の科興控股生物技術(シノバック・バイオテック)傘下の北京科興中維生物技術が開発した新型コロナウイルス不活化ワクチン「コロナバック」について、トルコで実施された第3相臨床試験の中間解析結果をオンラインで公開した。試験では2回接種後のワクチン有効率が83・5%だったことが示された。

   今回のランダム化比較試験(第3相)は、ハジェテペ大学医学部などの研究者が実施。18~59歳までのボランティア1万人以上を対象に行われた。試験ではボランティアの一部がプラセボ(偽薬)を、残りの人々が14日間隔で「コロナバック」を2回接種した。

   研究チームによる試験の中間解析データでは、2回目接種14日後の発症予防有効率は83・5%で、新型コロナ関連での入院予防有効率は100%だった。

   論文によると、「コロナバック」は強い抗体反応を誘導する。参加したボランティアに重篤な副反応や死亡例の報告がみられず、副反応のほとんどは軽度で、その大半はワクチン接種後7日以内に発生していた。

   研究チームは、ワクチンの長期的な有効性を確認するためには、さらに多くの研究が必要で、より多様な参加者を広く募るとともに、新たに出現したコロナウイルス変異株に対するワクチンの有用性を調べる必要があるとの認識を示した。

   「ランセット」誌によると、「コロナバック」は2020年半ばからブラジルやインドネシア、チリ、トルコで第3相臨床試験を実施している。

 

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