
5日、新華社の取材に応じるパナソニックHDの中山正春執行役員兼グループ中国・北東アジア総代表。(上海=新華社記者/彭純)
【新華社上海11月6日】中国上海市で第9回中国国際輸入博覧会が5日に開幕した。消費財展示エリアでは、9回連続出展となるパナソニックグループが出展面積で最大の企業となる。今回は「時代の課題を理解し、技術で答えを出す」をテーマにデバイス、ソリューション、スマートライフの主要3分野のイノベーション成果を披露する。
パナソニックホールディングス(HD)の中山正春執行役員兼グループ中国・北東アジア総代表は新華社の取材に応じ、「中国市場の巨大な潜在力に対する期待がパナソニックの9年連続出展を支えている」と述べた。輸入博は単なる製品展示の舞台でなく、戦略的な対話をし、価値の共創を実現する重要な場へと進化を遂げているとし、企業が政策の方向性や産業の動向を把握し、各方面のパートナーとつながり、商機を掘り起こす助けになっているとの見方を示した。

4日、第9回中国輸入博のパナソニックブース。(上海=新華社記者/彭純)
中国はグループにとって最も重要なサプライチェーン拠点の一つだとした上で、整った産業体系は、規模と品質、柔軟性を兼ね備え、パナソニックの中核的競争力の支えになっていると指摘。現在は中国で3千社を超えるサプライヤーと提携しているとし、研究開発と生産の効率、製品のコスト競争力が高まったと説明した。
中国企業の急速な台頭については、新エネルギーやスマート製造、スマートホーム分野での技術革新のスピードや市場対応力には学ぶべき点が多いとし、競争はプレッシャーになる一方で、パナソニックが変革を加速させる契機にもなっていると評価。中国での市場競争の中で高品質な部品や生産設備を生み出し、それらを日本や東南アジアへ広げることで「China for Global(中国で世界のために)」という理念を実現していると語った。

4日、第9回中国輸入博のパナソニックブース。(上海=新華社記者/彭純)
中国に根を下ろす鍵は、現地のニーズを踏まえて製品やサービスを徹底的に見直すことにあると述べた。高齢者向けの住まいでは、中国人の生活習慣や住環境、住む人のニーズに合わせて仕様を調整するとともに、介護・ヘルスケア分野で培った経験と中国で急速に進化する人工知能(AI)技術を組み合わせ、遠隔ケアと健康モニタリングを組み合わせたソフト・ハード連携型の健康管理ソリューションの構築にも取り組んでいると説明。高齢者の自立した生活と健康寿命の延伸を支えていると紹介した。
パナソニックは最も早い時期に中国に進出した外資系企業の一つで、中国の改革開放の深まりとビジネス環境の改善を直接経験してきたと強調。「市場参入の緩和や行政手続きの簡素化などの措置は、企業活動の利便性を高めただけでなく、中長期的な発展の見通しを立てやすくし、外資の自信を一段と深めた」と語った。中国が進める「全国統一大市場」については、制度や取引をめぐる地域間の障壁を減らすとし、パナソニックの製品やサービスを中国で円滑に展開できるようになり、技術や品質の強みを生かせる余地が広がったと述べた。

4日、第9回中国輸入博のパナソニックブースに展示されたドライヤー。(上海=新華社記者/彭純)
将来については、中国と日本の産業技術は相互補完性が高く、フィジカルAIやロボット、ヘルスケア・高齢者介護、新エネルギー、産業オートメーション、高機能材料などの分野で協力の余地が大きいとの考えを示し、技術開発から商業化に至る全方位的な協力を中国企業と深化させていくと語った。(記者/彭純、許芸潁)

4日、第9回中国輸入博のパナソニックブース。(上海=新華社記者/彭純)

4日、第9回中国輸入博のパナソニックブース。(上海=新華社記者/彭純)

4日、第9回中国輸入博のパナソニックブース。(上海=新華社記者/彭純)