
10月27日、甘粛省定西市で撮影したユリカモメとオオバン。(蘭州=新華社配信/王克賢)
【新華社蘭州11月5日】中国甘粛省の嘉峪関草湖国家湿地公園で希少な鳥ナベコウ3羽が確認され、程なくしてオオハクチョウ4羽も飛来した。職員によると4羽は今年の秋から冬にかけて嘉峪関を通過する最初のオオハクチョウだという。
甘粛省は世界に複数ある渡り鳥の飛行経路上に位置し、鳥たちがエネルギーを補給する中継地となっている。越冬のため移動する渡り鳥は、毎年秋冬に省内各地の湿地にやって来る。

10月27日、甘粛省定西市の定西湖公園でユリカモメに餌をやる市民。(蘭州=新華社配信/王克賢)
北京から訪れた野鳥愛好家の孫薈文(そん・かいぶん)さんは早朝6時半、湿地公園の木道でカメラを構え、日の出とともにオオハクチョウが舞い上がる瞬間を待っていた。
嘉峪関市林業・草原局の職員は、河西回廊にある渡り鳥の重要な中継地として、同市が生態系の修復や細やかな管理、定期的な巡回を継続的に実施しており、希少な渡り鳥の数は着実に増加していると説明した。秋から冬にかけて、双眼鏡や望遠レンズを携えた多くの愛好家が市内の公園や郊外の野原で鳥の姿を追っている。

甘粛省嘉峪関市で羽を休めるオオハクチョウ。(1月撮影、蘭州=新華社配信/李巍)
市内に住む写真愛好家の李巍(り・ぎ)さんは「数年前まで鳥を撮影するのは地元の写真家が中心だったが、ここ2年ほどは冬になると全国からプロの写真家が集まる」と語る。
中国本土の野鳥愛好家と観察団体に関する2023年の報告書によると、野鳥観察の愛好家は同年末時点で約34万人に上り、18年の調査時と比べて倍増した。
野鳥観察の人気が高まり、鳥はエコツーリズムの象徴になりつつある。観察会の開催や専用遊歩道の整備、専門ガイドによる撮影サービスの提供など「野鳥観察経済」は多くの地域で文化観光の新たな原動力となっている。(記者/任延昕)

甘粛省嘉峪関市で群れを成して飛ぶオオハクチョウ。(1月撮影、蘭州=新華社配信/李巍)