「全面的な厳しい党内統治の恒久的推進における若干の重要問題に関する中共中央の決定」に関する習近平総書記の説明

「全面的な厳しい党内統治の恒久的推進における若干の重要問題に関する中共中央の決定」に関する習近平総書記の説明

新華社 | 2026-11-01 22:48:45

 【新華社北京11月1日】中国共産党第20期中央委員会第5回全体会議(5中全会)で習近平(しゅう・きんぺい)中央委員会総書記が行った「全面的な厳しい党内統治の恒久的推進における若干の重要問題に関する中共中央の決定」についての説明全文が1日、公表された。全文は次の通り。(PDF版はこちらから)

「全面的な厳しい党内統治の恒久的推進における若干の重要問題

に関する中共中央の決定」についての説明

習 近 平

 同志のみなさん

 中央政治局の委託を受けて、「全面的な厳しい党内統治の恒久的推進における若干の重要問題に関する中共中央の決定」(以下「決定」と略す)の起草に関する状況について全会に説明を行う。

一、全会議題の確定に関する考慮

 党建設は党の前途・運命、党・国家事業の盛衰・成否に関わっている。今年はわが党の創立105周年である。中央政治局は、全面的な厳しい党内統治の恒久的推進に関する問題を中国共産党第20期中央委員会第5回全体会議(党の20期5中全会)の重点として検討することを決定した。これは党中央が党・国家事業の発展の歴史的方位を把握し、中国式現代化の全局に着眼し、時勢を見極め、包括的に考慮して行った重要な政策決定である。

 第一に、これは党の先進性と純潔性の維持、長期執政者としての地位をうち固めるための必然的要求である。いかにして治乱興亡の歴史的サイクルから抜け出すのか、これは長期執政者たるわが党が必ずしっかりと答えを出さねばならぬ根本的問題である。これについて、毛沢東同志はかつて延安の窯洞(洞穴式住居)で「人民に政府を監督させる」という一つ目の答えを出した。第18回党大会以来、われわれは全面的な厳しい党内統治の実践の中で「自己革命」という二つ目の答えを出した。党の自己革命には明確な境界線が存在するが、それはすなわち刃を内に向け、全面的な厳しい党内統治を行い、党の先進性と純潔性を維持し、党の自己浄化・自己改善・自己革新・自己向上を実現するということである。百数年の間、わが党は人民を率いて中華民族の偉大な復興を実現するべくたゆまず奮闘する歴史的過程において、一貫して党管理・党統治を大いに重視し、真理の堅持と誤りの修正に果敢に取り組み、自身の力と人民の支持に頼って自身の問題を解決する中で不断に強大となり、百年もの歴史を持つ大党は活力に満ち、最盛期を迎えている。

 一方で、われわれは全面的な厳しい党内統治が長期的な戦略的任務であることを冷静に認識しなければならない。ここ数年、党員の構造に変化が生じ、改革開放以降に出生した党員・幹部の比率がますます大きくなったことにより、教育・管理に対し新たな要求が課されている。党員チームは全体的に良好であるが、その一方で党の先進性を弱め、党の純潔性を損ない、党の長期執政に影響を与える問題とリスクが未だに少なくなく、とくに思想の不純、組織の不純、気風の不純という問題が未だに根本から解決されておらず、新たな問題が絶えることなく次々に生じている。これらの問題と試練に直面し、党は全面的な厳しい党内統治を恒久的に推進し、党の健康体を蝕むウイルスを絶えず除去することではじめて、党が永遠に変質・変節・堕落しないことを確保でき、赤き国を代々受け継がせていくことを確保できるのである。

 第二に、これは全党が高度に団結して統一され、党・軍隊・人民の心が強く結集する良好な政治的局面を定着・発展させるための必然的要求である。第18回党大会以降、党中央は一時的に党の指導が弱体化・形骸化・希薄化し、党管理・党統治が厳格・着実・有力に行われず、そして党内に一部の驚くべき問題があるといった深刻な現実に直面し、揺るぐことなく全面的な厳しい党内統治を行い、持続的に際立った問題を解決し、党管理・党統治が「甘く、緩く、弱い」という状況を根本から転換させ、長期にわたって抑制できずにいたいくつかの悪しき風潮に歯止めをかけ、長年取り除くことのできなかったいくつかの根深い問題を是正し、党・国家・軍隊内部に巣くう深刻なリスク要因を取り除いたことにより、党が革命的鍛錬の中でよりいっそう強固で有力となった。党の全面的指導および党中央の集中的・統一的指導は顕著に強化され、マルクス主義の中国化・時代化は新たな飛躍を実現し、新時代における党の組織路線は力強く貫徹され、中央の八項目規定は鉄則として役割を果たし、党の規律建設は着実に推進され、反腐敗闘争はかつてないレベルに強化され、その成果は誰もが認めるものであり、党内法規・制度体系はより完全なものとなり、党の各級組織における党管理・党統治の責任の履行はしっかりと果たされて効果が現われた。新時代の全面的な厳しい党内統治は豊富な経験を蓄積し、百年もの歴史を持つ大党は自己革命を行う新境地を開拓し、党の団結・統一はよりいっそううち固められ、党・軍隊・人民の心は強く結集した。

 この良好な政治的局面の実現は容易ではなく、全党はそれをよりいっそう大切に扱い、不断に定着させ拡大しなければならない。そのためには、われわれは新時代の全面的な厳しい党内統治の貴重な経験を堅持し、活用し、より高い基準をもってより効果的な措置を講じて全面的な厳しい党内統治を恒久的に推進し、党の政治的指導力、思想的先導力、大衆組織力、社会的動員力を不断に強化し、党がいつまでも人民に心から支持され、終始中国の特色ある社会主義事業の強固な指導的核心となることを確保しなければならない。

 第三に、これは党の歴史的使命を実現し、党・国家事業の安定的かつ長期的な発展を推進するための必然的要求である。中国式現代化をもって強国建設と民族復興の偉業を全面的に推進することは、前人未踏の先駆的事業である。第18回党大会以来、全党・全国各民族人民の粘り強い奮闘を経て、党・国家事業に歴史的成功と歴史的変革がもたらされ、中華民族の偉大な復興の実現は不可逆的な歴史的過程に入った。同時に、世界の変化、時代の変化、歴史の変化がこれまでにない形で表れており、われわれは前進の道のりにおいて多くのリスクや試練に直面している。国際的には、世界の百年に一度の大きな変動の速度が増し、新たな科学技術革命と産業変革が速度を上げて進み、国際的な力関係が大きく調整され、世界が新たな動揺・変革期に入り、外部環境における不確実で予測困難な要素が増えている。国内的には、40年余りの改革開放を経て、わが国の経済生活・社会生活に大きな変化があり、発展の不均衡・不十分の問題が依然として際立っており、改革のさらなる全面的深化、質の高い発展の推進、社会建設・社会統治の強化、発展と安全の統一的考慮、社会の活力の喚起と増強などが新たな課題に多く直面している。

 中国の取り組みの成否は、党にかかっており、全面的な厳しい党内統治にかかっている。錯綜する複雑な国内外情勢と困難で重い改革・発展・安定の任務を前にして、中国式現代化の安定的・長期的発展を推進するためには、必ず偉大な建党精神を大いに発揚し、「三つの必ず(必ず初心を忘れず使命を胸に刻む必要があり、必ず謙虚かつ慎重に取り組み刻苦奮闘する必要があり、必ず果敢に闘争し巧みに闘争する必要がある)」を終始銘記し、党の優れた特質を不断に発揚し、全面的な厳しい党内統治を恒久的に推進し、わが党をより良く、より強く建設し、社会主義現代化強国の全面的完成と中国式現代化による中華民族の偉大な復興の全面的推進に力強い保障を与えなければならない。

二、「決定」案の起草の経緯

 今年1月、党中央は党の20期5中全会の文書起草組を設置した。私を組長とし、王滬寧同志、蔡奇同志、李希同志を副組長とし、党と国家の関係指導者および関係中央部門と地方の責任者が参加し、中央政治局常務委員会の指導の下で文書の起草作業に当たった。2月6日、文書起草組は第1回全体会議を開き、文書起草作業が正式にスタートした。

 文書起草にあたって、以下のことを重点的に押さえた。

 第一に、新時代の党建設思想を全面的に貫徹する。新時代の党建設思想は新時代の中国の特色ある社会主義思想の党建設編であり、党と人民の実践の経験と集団英知の結晶である。「決定」案の起草は、新時代の党建設思想を導きとすることを堅持し、文書の枠組みの構築、成果と経験の総括、形勢と任務の分析、指導思想と原則の明確化、政策措置の提出において、この思想の要求を全面的に実行し、マルクス主義政権党建設の法則を守り、新時代の全面的な厳しい党内統治の貴重な経験を十分に活用し、党管理・党統治と党繁栄・党強化が根本を貫く中で革新を起こし、継承の中で発展していくよう力を入れて推し進める。

 第二に、使命と任務に奉仕する。党・国家事業の発展に従い、奉仕をすることは、従来から党建設における重要な原則である。「決定」案の起草は、初心を忘れず、使命を胸に刻むことを堅持し、新時代の新征途における党の使命と任務に着眼し、党管理・党統治、党繁栄・党強化と強国建設・民族復興の内在的なつながりを重点的に把握し、党・国家事業の発展の需要を緊密に結び付けた上で諸般の政策措置を検討してうち出し、全面的な厳しい党内統治の恒久的推進に関するすべての配置が中心をめぐって行われ、大局に奉仕するよう確保する。

 第三に、「厳」という基調を堅持する。全面的な厳しい党内統治のカギは「厳」にあり、全面的な厳しい党内統治を恒久的に推進するには一貫して始めから終わりまで「厳」を徹底しなければならない。「決定」案の起草は、党建設の諸活動の基準を厳格にし、各級の党組織と党員・幹部への教育・管理・監督を厳格にし、悪しき風潮と腐敗現象への取り締まり措置を厳格にし、党管理・党統治の責任の徹底を厳格にしなければならないという要求をしっかりと押さえ、全面的な厳しい党内統治の諸般の政策措置をさらに深化させ整備し、先に進めば進むほど厳しくなるという強いシグナルを鮮明に発した。同時に、厳格な管理と手厚い思いやりの結合、インセンティブと制約の併用を堅持し、厳格さと制約が徹底されながら、全党の積極性・主体性・創造性をも引き出さなければならない。

 第四に、問題志向を際立たせる。全面的な厳しい党内統治は党内の際立った問題に対し展開されるのであり、全面的な厳しい党内統治を恒久的に推進するには、すでに収めた成果をうち固めた上で、絶えず新たな状況を研究し、新たな問題を解決していかなければならない。「決定」案は、カギとなる肝心な部分に絞り込み、際立った問題に的を当てて構成されたのである。構想と措置をはかるにあたって、問題があればその問題を解決し、際立った問題があればそれを重点的に解決することを堅持し、問題点を正確に見つけ出し、研究・検討を踏み込んで行い、的確な対策をうち出す。

 第五に、系統的なものの見方を強化する。全面的な厳しい党内統治を恒久的に推進することは系統的な事業であり、党の政治建設・思想建設・組織建設・気風建設・規律建設・制度建設・反腐敗闘争などを一つの有機的な統合体として企画・推進を行い、力を入れて全面的な厳しい党内統治の体系を整備しなければならない。「決定」案の起草は、新時代の党建設の総体的要求を全面的に徹底し、党の政治建設を先導とすることを堅持し、党の各方面の建設の協調・連携、諸般の政策措置のすり合わせを重視し、上が下に手本を示すこと、点と面の結び付き、対症療法・根治療法の並行を重視し、上級と下級の意思が疎通し、タテとヨコが連携し、共同で取り組み管理するという活動の構造を整えることを重視し、党管理・党統治の全体効果を着実に増強させる。

 文書起草の過程において、党中央は民主を十分に発揚して、調査・研究を踏み込んで行い、意見を幅広く求めた。1月31日、党中央は、党の20期5中全会の議題について各地区・各部門の意見を募集するという通達を出した。同時に、16の単位に対し23の重点課題について検討を行うよう委託した。5月6日、私は上海で座談会を主宰し、一部の省・自治区・直轄市の主要責任者から意見を聴収した。8月3日、「決定」案を一部の古参同志を含む党内の一定範囲内に配布して意見を求めたほか、とくに民主諸党派の中央委員会や中華全国商工業連合会の責任者、無党派人士の代表からも意見を聴取した。

 各方面は以下の認識で一致した。党中央が党の20期5中全会を開催して、全面的な厳しい党内統治の恒久的推進に関する問題を重点的に検討することを決定したのは、わが党が自身の建設の強化に対する高度な冷静さと強い意志を十分に示している。全面的な厳しい党内統治の恒久的推進に関して戦略的配置を行った「決定」案は、必ず新時代の党建設の新たな偉大なプロジェクトを推し進めるための綱領的文書となり、新時代において党管理・党統治、党繁栄・党強化の新たな局面をいっそう切り開き、全国各民族人民を団結させ率いて、中国式現代化によって強国建設と民族復興の偉業を全面的に推進する上で、重要な現実的意義および長期的な指導的意義を持っている。同時に、各方面から優れた意見・提案が数多く提出され、文書起草組はこれらの意見・提案を一つ一つ検討し、取り入れられるものはできる限り取り入れた。

 「決定」案起草の過程において、中央政治局常務委員会は3回、中央政治局は2回の会議を開いて審議・修正を行い、今回の全会に審議を求める「決定」案を作成した。

三、「決定」案の基本的な枠組みと主な内容

 「決定」案の全文は序言と結語のほか、三つのまとまりに分けられる。

 一つ目のまとまりは第一部分であり、総論にあたる。ここでは全面的な厳しい党内統治の恒久的推進の重要性・緊迫性と総体的要求を説明し、5つの内容から構成される。第一に、ここ百数年の間、わが党が党建設を一貫して強化し、人民を団結させ率いて勝利から勝利へと進んできた輝かしい道のりを振り返った。第二に、第18回党大会以来、全面的な厳しい党内統治の収めた偉大な成果を総括し、新時代の党建設思想の確立の重要な意義を説明した。第三に、全面的な厳しい党内統治が直面する新たな形勢・任務・課題を分析した。第四に、全面的な厳しい党内統治の恒久的推進の指導思想をうち出した。第五に、全面的な厳しい党内統治の恒久的推進の活動にあたって、遵守すべき7つの原則を説明した。

 二つ目のまとまりは各論にあたり、第二部分から第八部分まで構成される。全面的な厳しい党内統治の恒久的推進における戦略的任務と重大措置に向けて配置を行った。そのうち、第二部分は「共産党員の党性を強化する」であり、これが全面的な厳しい党内統治の根本的任務であると強調した。党に忠誠を尽くすよう教育を強化すること、党の革新的理論によって心を結束させ魂を鋳造することの堅持、党の優れた伝統と中華の優れた伝統文化によって党性を養うこと、実践の中で党性を鍛錬すること、党性に対する判断力を強化することという5つの面から配置を行った。第三部分は「民主集中制を厳格に貫徹・執行する」であり、これが全面的な厳しい党内統治の内在的要求であると強調した。党中央の集中的・統一的指導を堅持・強化すること、党内民主の質を向上させること、指導グループの政策決定・議事規則を厳格に執行すること、主要責任者の職責履行・権力行使を規範化することという4つの面から配置を行った。第四部分は「民族復興の重責を全うする資質の高い幹部をしっかりと養成する」であり、全面的な厳しい党内統治のカギが幹部を厳しく治めることにあると強調した。正しい人事方針を堅持すること、的確かつ科学的に人材を選抜・任用すること、幹部が正しい政績観を確立・実践するよう推し進めること、幹部が地道に働いて実績を上げる能力を強めること、優秀な若手幹部の養成・選抜の質を高めること、幹部の管理監督を強化することという6つの面から配置を行った。第五部分は「上級と下級の意思が疎通し、指示がしっかりと実行される厳密な組織体系を整備する」であり、党の各級組織が全面的な厳しい党内統治の主体であると強調した。中央と国家機関の党組織の模範作用を発揮させること、地方の党委員会の機能を強化すること、各分野の末端党組織の建設を統一的に推進すること、新興分野における党建設に重点的に取り組むこと、党員チームの建設を強化すること、党の各級組織間の意思が疎通する仕組みを整備することという6つの面から配置を行った。第六部分は「根気よく悪風是正と綱紀粛正に取り組む」であり、これが全面的な厳しい党内統治の有力な措置であると強調した。新時代の党の大衆路線をしっかりと歩むこと、中央の八項目規定の精神をたゆまず実践すること、気風建設の恒常化・長期有効化を推進すること、厳格な規律執行を強化すること、規律の教育・制約と保障・奨励の役割を総合的に発揮させることという5つの面から配置を行った。第七部分は「腐敗する勇気をくじくこと、腐敗を不可能にすること、腐敗する意欲をそぐことを揺るぐことなく一体的に推進する」であり、これが全面的な厳しい党内統治の重要方針と反腐敗闘争の基本方針であると強調した。腐敗取り締まりの強い姿勢を保つこと、権力運用に対する制約・監督を強化すること、廉潔崇拝・腐敗拒否の思想の土台をうち固めること、腐敗する勇気をくじくこと・腐敗を不可能にすること・腐敗する意欲をそぐことの一体的推進における総合的効果を増強することという4つの面から配置を行った。第八部分は「制度・党内法規に基づく党内統治を堅持する」であり、党内法規・制度建設を強化することが全面的な厳しい党内統治の長期の策であり、根本の策であると強調した。党内法規・制度体系をより完全なものにすること、制度の執行力を強化すること、暗黙のルールの撲滅に大いに力を入れることという3つの面から配置を行った。

 三つ目のまとまりは党と国家の監督体系を整備すること、全面的な厳しい党内統治の政治的責任を徹底することを含んでいる。この2つの面からそれぞれ配置を行った。

 同志のみなさん、「決定」を審議・採択することは、今回の全会の主要任務である。みなさんには、真剣に思案し、踏み込んで議論し、建設的な意見・提案を提出し、ともにこの全会を首尾よく開き、「決定」案をよりよいものにしていくよう望んでいる。

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