
21日、安徽中医薬大学が所蔵する明代の医学書「赤水玄珠」。(合肥=新華社配信)
【新華社合肥10月29日】中国安徽省合肥市にある安徽中医薬大学図書館が所蔵する医学書「赤水玄珠」には、せきの治療に用いる薬の処方が詳しく記されている。同省南部を中心に発展した医学の一派「新安医学」の医師、孫一奎(そん・いっけい)が明代に著した総合的な臨床医学書で、さまざまな病気の診断や治療を扱う。

21日、安徽中医薬大学が所蔵する明代の医学書「赤水玄珠」。(合肥=新華社配信)
孫一奎は長年にわたり患者を診察し、症状を丹念に記録した。先人の医学理論や診断方法と照らし合わせながら、医学書の執筆に取り組んだ。同図書館が所蔵する「赤水玄珠」は明代万暦年間(1573~1620年)に木版印刷された全30巻の書物で、現存するものは少なく、中国の「国家珍貴古籍名録」に選ばれている。

21日、安徽中医薬大学が所蔵する古代の医学書「赤水玄珠」。第7巻に咳の治療に関する記述がある。(合肥=新華社配信)
同書には、せきの治療について「水を一、二口飲むと一時的に治まる場合」と「熱い湯を飲むと一時的に治まる場合」を区別し、それぞれ異なる薬を処方する方法が記されている。症状の細かな違いを見極め、体質も踏まえて慎重に薬を処方する点に、新安医学の特徴がうかがえる。
「赤水玄珠」は海を越えて日本にも伝わり、江戸時代の医師、丹波元堅の著書「雑病広要」には、食事が取れない原因や治療に関する記述が引用されている。(記者/張端)

21日、安徽中医薬大学が所蔵する明代の医学書「赤水玄珠」。第7巻に咳の治療に関する記述がある。(合肥=新華社配信)

安徽中医薬大学で、中医学の古籍のデジタル化について説明する鄧勇(とう・ゆう)教授。(2022年10月20日撮影、合肥=新華社記者/張端)

安徽中医薬大学が所蔵する古代の医学書「赤水玄珠」。第7巻に咳の治療に関する記述がある。(合肥=新華社配信)

安徽中医薬大学で、中医学の古籍を紹介する鄧勇(とう・ゆう)教授。(2022年10月20日撮影、合肥=新華社記者/張端)

安徽中医薬大学が所蔵する古代の医学書「赤水玄珠」。第7巻に咳の治療に関する記述がある。(合肥=新華社配信)

21日、安徽中医薬大学が所蔵する明代の医学書「赤水玄珠」。(合肥=新華社配信)

安徽中医薬大学で、修復待ちの古籍を取り出す鄧勇(とう・ゆう)教授。(2022年10月20日撮影、合肥=新華社記者/張端)