研究者ら警鐘「装い変えた日本軍国主義に警戒を」

研究者ら警鐘「装い変えた日本軍国主義に警戒を」

新華社 | 2026-10-27 15:27:45

24日、湘潭大学哲学・歴史文化学院の瞿亮副教授。(長沙=新華社配信)

 【新華社長沙10月27日】中国の組織を悪役として登場させたTBSテレビのドラマ「VIVANT」が、「中国を侮辱している」「中国脅威論をあおっている」といった激しい論争や批判を日本国内外で巻き起こしている。X(旧ツイッター)上では一部の日本のネットユーザーから「高市応援団ドラマ」だとの声も上がる。

 湘潭大学哲学・歴史文化学院(湖南省湘潭市)の瞿亮(く・りょう)副教授は新華社の取材に対し、日本の最近のマイナスの動きは、現在の日本軍国主義が歴史的シンボルやメディアを利用しながら「装いを変えて」復活しつつあることを改めて示していると指摘。装いの変更は動員するメディアの変化に直接現れていると述べた。

 瞿氏によると、日本の新聞社は明治時代に中国人を醜悪に描いて祭りの山車を装飾し、熱狂と共に街を練り歩かせた。1世紀以上を経て、日本のゴールデンタイムのテレビドラマが同じことをしている。TBSのドラマでは、自衛隊の秘密情報組織「別班」の隊員が架空の「中国の秘密諜報組織」に拘束され、拷問を受ける場面があり、放送前に暴力描写について警告表示が必要になった。戦史・紛争史研究家の山崎雅弘氏はこのドラマを「異常」と批判し、日本のメディアが高市氏の中国敵視政策に全面協力しているとの見方を示した。

 瞿氏は「かつては新聞の挿絵や山車巡行が使われていたが、今は脚本、カメラワーク、そしてゴールデンタイムの放送枠がその役割を担っている。媒体は変わっても、敵意を投影するシナリオは変わっていない」と述べ、敵意の投影が産業チェーンとして確立されていることに一層警戒すべきだと指摘した。日本の大手クラウドソーシングプラットフォーム上では、長期にわたり「中国を批判する」ショート動画を1本につき2千~4千円の有償で募集しており、反中的な内容で再生数が伸びた場合は追加報酬も支払われるという。

 高市早苗首相は昨年10月21日の就任以来、軍備増強や憲法改正といった右翼的なアジェンダを積極的に推進する一方、経済や国民生活の課題では目立った成果を上げていない。最近では、再び靖国神社に「真榊」と呼ばれる供物と玉串料を納めた。

 瞿氏は、靖国神社を宗教施設ではなく、国家による祭祀(さいし)と戦争動員が一体化した装置とみる。1869年に「東京招魂社」として創建され、1978年に東条英機ら14人のA級戦犯が秘密裏に合祀されるまで、同神社は日本が戦争を正当化し「侵略のための戦死」を「国家への献身」として美化する装置であり続けてきた。

 今年は極東国際軍事裁判(東京裁判)開廷から80年に当たる。瞿氏は、日本が歴史と和解するためには歴史的事実を尊重する以外になく、歴史を曖昧にし、歪曲(わいきょく)する認識は中日関係の発展における最大の障害だと語る。「われわれが警戒すべきは、歴史によってその致命性が証明されている侵略動員のシステム全体である。国際社会は、それが勢いを増してまん延する前に抑制し、第2次世界大戦の勝利の成果を共に守り抜かなければならない」と述べた。(記者/張玉潔)

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