上海で節水・耐干ばつ性イネの新品種 収量高く環境配慮

上海で節水・耐干ばつ性イネの新品種 収量高く環境配慮

新華社 | 2026-10-27 18:44:15

22日、節水・耐干ばつ性イネの新品種「滬旱香軟61」。(上海=新華社配信)

 【新華社上海10月27日】中国上海市でこのほど、田に水を張らずに栽培できる節水・耐干ばつ性イネの新品種「滬旱香軟(こかんこうなん)61」の環境性や高収量、高効率を確認する現地実証会が開かれた。事前の収量測定では、奉賢区新寺村で田植えをしたイネが1ムー(約667平方メートル)当たり721・4キロ、金山区南陸村で乾いた田んぼに種もみをまく「乾田直播(ちょくはん)」で育てたイネが683・36キロとなった。

 滬旱香軟61は上海市農業生物遺伝子センターが育成。実証栽培面積は2200ムー(約150ヘクタール)を超え、市の水稲有望品種の推奨リストに選ばれている。

22日、上海市奉賢区柘林鎮で収穫される「滬旱香軟61」。(上海=新華社配信)

 2カ所の収量測定により、節水・耐干ばつ性イネを収量の高い水田に導入すれば高収量と環境負荷の低減を両立でき、水田を大量に水を消費する場所から水を貯留、調節する場所に変えることができると分かった。

 上海市農業科学院の専門家は、同品種が節水、炭素排出と肥料使用量の削減、高収量、香り高く柔らかい米質を兼ね備えていると評価した。

 遺伝子センターの研究者によると、滬旱香軟61は奉賢区での田植え栽培、金山区の水田での乾田直播栽培、浦東新区の再生農地での節水型乾田直播栽培(種まきから収穫まで水を張らない栽培法)など複数の条件で実証を重ねている。化学肥料の使用を30%、かんがい用水を50%減らせるほか、1ムー当たり200元(1元=約24円)以上の労力とコストを削減でき、高い吸水・貯水性で大雨による冠水を防ぐ「スポンジ農地」の役割も果たすという。(記者/李栄)

22日、上海市金山区廊下鎮で行われた「滬旱香軟61」の収量測定。(上海=新華社配信)

22日、上海市奉賢区柘林鎮で行われた「滬旱香軟61」の収量測定。(上海=新華社配信)

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