【躍動中国】長江保護の10年 よみがえる自然、広がる恵み

【躍動中国】長江保護の10年 よみがえる自然、広がる恵み

新華社 | 2026-10-25 20:22:16

 【新華社北京10月25日】中国が2016年、大規模開発を行わず、流域全体で環境保護に取り組む方針を盛り込んだ「長江経済ベルト発展規画綱要」を打ち出してから10年。長江流域では、生態環境の改善や文化遺産の保護が進み、人々の暮らしにも変化が生まれている。

 生態環境の回復を支えてきたのは、汚染対策や自然保護の地道な取り組みだ。数千社の化学企業で閉鎖や設備改修、移転、業態転換が進められ、千カ所以上の違法な船着き場で是正措置が取られた。河川に汚水を流す20万カ所以上の排出口でも整備や管理の見直しが進んだ。人々の意識も、長江の恵みを利用することから、長江を守ることへと変わりつつある。

 文化遺産の保護や活用も進んでいる。浙江省杭州市の良渚(りょうしょ)古城遺跡は19年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界遺産に登録された。四川省と重慶市は連携し、三星堆遺跡の保護や石窟寺国家遺跡公園の建設を進めている。金沙江で見つかった彩色岩絵は、1万年前に長江流域で人々が活動していたことを物語る。23年には「長江文化保護・伝承・発揚規画」も発表され、流域の豊かな文化資源を地域の発展に生かす取り組みが進められている。

 10年にわたる環境保護の成果は、人々の暮らしにも及んでいる。湖北省宜昌市秭帰(しき)県では、生態環境の改善に加え、品種改良と地域特有の気候を生かし、一年中新鮮なかんきつ類を収穫できるようになった。湖南省岳陽市では、かつて砂ぼこりが舞っていた華竜の船着き場が、草木の茂る湿地へと生まれ変わり、環境再生のモデルとなっている。長江沿いの人々は、きれいな水や住みよい環境を得るとともに、守り育てた自然を産業の高度化や文化・観光の振興につなげている。

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