【躍動中国】新興二輪の躍進が映すイノベーション 中国製造業が構造転換

【躍動中国】新興二輪の躍進が映すイノベーション 中国製造業が構造転換

新華社 | 2026-10-22 15:48:32

 【新華社重慶10月22日】スペインのヘレス・サーキットでこのほど、二輪車ロードレースの世界最高峰の一つである2026年世界スーパーバイク選手権(WSBK)が閉幕し、設立からわずか2年余りの中国の新興メーカー重慶張雪機車工業(張雪機車)が、中排気量クラス「WorldSSP」で年間ライダーランキング2位、マニュファクチャラーズ(製造者)ランキング3位を獲得した。中国の二輪車メーカーとして新たな歴史を刻んだ形だ。

 このサーキットでの栄冠は、市場の熱烈な反響を呼び起こしている。今シーズン計6勝を挙げた成績が追い風となり、同社の「820RR」モデルの受注数はレース後24時間で約2・6倍に急増した。今年6月には張雪機車のバイク200台余りが重慶市の果園港から欧州へ向けて出荷され、8月には別の主要モデル「500RR」が欧州連合(EU)の車両型式認証(WVTA)を取得した。こうした躍進は単なる勝敗の枠を超え、中国の二輪車産業の構造転換と高度化を象徴している。

 革新を支える底力は、コア技術を自社で掌握したことにある。20年余り前、中国のバイクはモータースポーツの最高峰、世界耐久選手権を制したこともあったが、当時は寄せ集めの部品に頼らざるを得ず、「生産量は多くても独自技術がない」という苦境に陥っていた。しかし現在、ヘレスのサーキットを駆け抜けたマシンは、国産化率が97%に達し、エンジン、電子制御システム、フレームの三大コア部品は全て自主開発されている。

 二輪車の国内の主要生産拠点となっている重慶市では、一定規模以上の完成車メーカー60社と部品メーカー431社が、緊密なサプライチェーン(供給網)を構築している。ねじ1本からエンジン1基まで、設計図さえ完成すれば、その日のうちに試作を引き受けるサプライヤーが見つかる。地元政府はハイエンド二輪車を千億元(1元=約24円)規模の特色ある優位産業クラスターに位置付け、国際レースへの参戦を支援している。

 張雪機車の部品には山東省のチェーンやクランクシャフト、ピストン、江蘇省のエンジン中核部品やベアリングなども含まれている。全国各地に広がるサプライチェーンは、数多くの「専精特新」(専業化・精細化・特色化・斬新化)企業や「隠れたチャンピオン」企業で構成される。このネットワークが新興ブランドの挑戦を支えるとともに、中国製造業の歩んできた飛躍的な発展の軌跡を映し出している。

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