
15日、広州交易会で、広州数控設備が展示した複数のロボットを1台の主制御装置で協調させるシステム。(広州=新華社記者/李慶招)
【新華社広州10月21日】中国広東省広州市で第140回中国輸出入商品交易会(広州交易会)が15日から開かれている。会場では、価格だけで競争をせず、モノの輸出からソリューション、技術サポート、長期的戦略提携など付加価値サービスの提供へ軸足を移す企業が目立った。製品とサービスを一体化した海外展開が今回の大きな流れとなっている。
新素材・化学品展示エリアでは広東自由能科技がさまざまな機能を備えたエアゾール製品を展示。バイヤーとの商談は製品説明にとどまらず、より幅広い協力モデルにまで及んだ。張晋玲(ちょう・しんれい)総経理は、配合の開発から製造工程の改良、迅速な市場対応、長期的な戦略関係に至るグローバルなエコシステム型製品・サービスモデルの構築に注力していると説明した。

15日、広州交易会の広東自由能科技ブースで、エアゾール製品を見る人たち。(広州=新華社記者/李慶招)
テクノロジー企業、広州視源電子科技(CVTE)のブースでは、段宇(だん・う)共産党委員会書記兼最高戦略資源責任者が同社の海外戦略について「以前は海外進出、今は現地化。今後はバリューチェーンの上位を目指していく」と語った。ブースでは、インタラクティブ・スマート大型スクリーンやフレキシブルロボットアームのさまざまな活用例を紹介。中国の先進製造業がハードウエアの輸出から総合ソリューションの輸出へ進化していることを示した。
段氏によると、同社は海外に子会社11社を設立し、33カ国に現地チームを配置。産業やサプライチェーンのエコシステムごと海外展開し、単一製品の販売からシーン別ソリューションの提供へ事業を高度化させている。
広州数控設備は今回、自社開発の産業用ロボットやハイエンドスマート数値制御(NC)システムなどを展示した。邱小華(きゅう・しょうか)副総経理は、製品だけでなくサービスの海外展開も進めていると説明。80余りの国・地域に販売・サービスの協力企業を持つと述べた。

15日、広州交易会で、音声認識大手、科大訊飛(アイフライテック)のデュアルスクリーン翻訳機を試めす海外バイヤー。(広州=新華社記者/鄧瑞璇)
科大訊飛(アイフライテック)のブースでは、騒がしい環境でも音声を聞き取れる2画面の翻訳機や重さ40グラムのAI(人工知能)グラスなどに多くの海外バイヤーが足を止め、言語の壁を越えてリアルタイムで会話できる機能を試していた。ウエアラブル端末事業部の林会傑(りん・かいけつ)総経理は、多言語の大規模言語モデルやマルチモーダル(多様な情報形式)のノイズ除去・音声認識などのAI技術の開発を続けていると説明。ソフトとハードを一体的に開発する方針の下、あらゆる場面に対応するAI翻訳ソリューションを世界の顧客に提供していると話した。
業界関係者は、販売からサービスへの転換が中国企業と顧客の結び付きを強めていると分析。広州交易会で見られた転換の波は、商品の輸出から能力の輸出へ移行しつつある中国の製造業の現状を示しており、世界の経済・貿易協力にさらなる可能性を切り開くことになると語った。(記者/鄧瑞璇、李慶招)

15日、広州交易会で広州視源電子科技が展示した大型スマートボード。(広州=新華社記者/李慶招)