【躍動中国】よみがえる工業遺産 古い工場が文化・観光の拠点に

【躍動中国】よみがえる工業遺産 古い工場が文化・観光の拠点に

新華社 | 2026-10-18 22:45:46

 【新華社南昌10月18日】中国江西省景徳鎮市では、国内外から訪れる観光客に対し、地元の人は決まってアート複合施設「陶渓川文化クリエーティブ街区」へ行くことを勧める。使われなくなった磁器工場を再開発したエリアで、多くの若い陶芸家が技を磨き合う場所となっている。新たな観光名所として若者を中心に人気を集めている。

 陶渓川の変貌は、工業遺産の再生・活用の好例と言える。古い工場が生まれ変わり、工業遺産がよみがえることで、都市の再開発が加速し、新たな活力と発展の原動力をもたらしている。

 北京市石景山区では、首都鋼鉄集団の工場エリア「首鋼園」が工場移転後に産業パークに生まれ変わった。人々が余暇を楽しむ人気スポットになっただけでなく、北京冬季五輪(2022年)を機に世界に注目される競技会場にもなった。

 山東省済南市では、古い金型工場が若者に人気のトレンド発信型文化クリエーティブパークに変身。江西省上饒(じょうじょう)市では、たばこ工場を改造したショートドラマの撮影拠点が、観光や消費の場にもなっている。

 工業遺産の再生は、建物の改修にとどまらず、記憶や活気を呼び覚ます。古い工業団地は都市の産業の記憶と奮闘の遺伝子を受け継いでおり、古い工場が文化施設、かつての作業場がフィットネス施設に変わる中、人々は歴史に触れるとともに新たな物語を作り出している。

 工業遺産をよみがえらせるには、ルーツを守るとともに創造的転換と革新的発展を強化し、地元の資源や産業基盤、人々のニーズとの確かな接点を見いだす必要がある。工業遺産の再生・活用は、地域の実情に応じた取り組みこそが長久の道になる。

 中国では現在、国が指定する工業遺産が264件、各省が指定する工業遺産が600件余りある。多くの古い工場や倉庫が文化観光施設やイノベーション拠点に姿を変え、都市の再開発と多様化する消費の重要な担い手になっている。既存の空間を有効活用するだけでなく、発展の活力と社会的効果を目に見える形で生み出している。

 陶渓川文化クリエーティブ街区は日が暮れても多くの観光客でにぎわっている。色あせた作業場、まだら模様の壁、古びた設備は忘れ去られるのではなく、新たな時代の中で活気を放っている。

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