深圳市南山区のテクノロジー体験施設「INNO100」世界イノベーション旗艦店で、撮影機能付きAIグラスを試す外国人観光客。(8月3日撮影、深圳=新華社記者/梁旭)
【新華社深圳10月15日】中国のビザ免除対象国が増え続ける中、「チャイナトラベル」の人気が世界で高まっている。広東省深圳市では外国人観光客による「ハイテク爆買い」がブームとなり、「中国スマート製造」の魅力を体感することが新たなトレンドとなりつつある。
市内にある中国最大級の電気街「華強北(ホアチャンベイ)」の中心エリアでは外国人観光客の姿が後を絶たない。華強北には11万5千以上の事業者、35の専門市場が集まり、183の国と地域に広がる産業チェーンを形成し、110万種類の電子部品がそろう。
電子専門の総合市場「華強電子世界」で長年店を構える肖文竜(しょう・ぶんりゅう)さんは、今年に入って外国人観光客が大幅に増えたとし「彼らにとって華強北の製品はコストパフォーマンスが非常に高い。多くの人が手ぶらで来て、満杯のスーツケースで帰っている」と話した。
深圳市竜崗区にある世界初のロボット専門店「6S店」で、体験型ゲームを楽しむジャマイカ人観光客。(8月4日撮影、深圳=新華社記者/梁旭)
統計によると、華強北には今年に入ってから1日平均8千人近くの外国人バイヤーが買い付けに訪れている。
深圳には体験型店舗や科学技術館、ドローン試験場など科学技術の体験スポットも多く、外国人観光客にとっての新名所になりつつある。
竜崗区にある世界初のロボット専門販売・サービス拠点「ロボット6S店」では、ジャマイカから観光に来たダニエラさんと友人がロボット格闘技に興じ、ロボットが全てのサービスを提供するレストランで食事を楽しんだ。「人型ロボットの動きは滑らかで自然で、本当に驚いた」とダニエラさんは話した。
深圳湾文化広場にある「INNO100」グローバルイノベーション旗艦店は、世界のテクノロジー製品を集めた体験型セレクトショップ。英国から来たウィリアムさん(14)は店内のレーザー彫刻機に夢中になり「こんなもの英国で見たことない。すごくクールだ」と語った。
深圳人才公園で、フードデリバリー用ドローンの配送を見守る人たち。(8月3日撮影、深圳=新華社記者/梁旭)
深圳での外国人観光客の「テックツーリズム」は、科学研究園区やスマート工場、さらに街の隅々まで広がっている。
自動運転技術企業、小馬智行(ポニー・エーアイ)の自動運転車が街中を行き交う深圳では、配車サービスの自動運転車に乗ることが海外などからの観光客の新たな観光の目玉になっている。公園ではドローンによる配送サービスを体験する外国人も少なくなく、驚きと満足の笑みを浮かべている。
テクノロジーはサービス環境も持続的に改善している。深圳空港の人工知能(AI)翻訳機は100以上の言語に対応し、深圳バス集団のタクシー運転手は翻訳端末で外国人観光客と円滑にコミュニケーションを取っている。深圳地下鉄はクレジットカードで改札を通過できる機能を導入し、海外などからの旅行者もVISAの非接触ICチップカードを持っていれば利用できる。
深圳から出入境した外国人は今年、既に500万人を超えた。マレーシアからの観光客は、海外のソーシャルメディア(SNS)では多くの人が深圳を「世界で最も未来感あふれる都市の一つ」と見なしているとし「今回ここに来たのは未来を見学するためだ」と語った。