江西省景徳鎮市厳台村の古い町並み。(7月28日撮影、景徳鎮=新華社記者/陳浚武)
【新華社南昌10月8日】中国江西省景徳鎮市の厳台村では、古民家や茶園を生かした宿泊施設の整備を進め、農村振興を図っている。
同村は江西省と安徽省の境にある山間部に位置し、2千年近い歴史がある。2012年に、歴史ある村の保護を目的とする「中国伝統村落」に選ばれた。約140棟の伝統的な民家が良好な状態で残り、多くは徽州地方に伝わる「徽派建築」の様式でつくられている。村内には古い路地や一族の祖先を祭る祠堂が点在する。

上空から見た江西省景徳鎮市厳台村。(7月28日、ドローンから、景徳鎮=新華社記者/陳浚武)
古くから茶の産地としても知られる。地元の茶商「天祥茶号」が製造した紅茶は、1915年に米サンフランシスコで開かれたパナマ・太平洋万国博覧会に中国を代表して出品され、金賞を受賞した。
村には500年以上の歴史を持つ搾油所「大新油坊」もある。省内で確認された伝統的な搾油所のうち、施設全体が比較的良く保存されているのはここだけで、明末から清初にかけての手作業による搾油設備が残されている。25年には同省の省級産業遺産に認定された。

江西省景徳鎮市厳台村の入り口にある門。かつては村に出入りする唯一の通路だった。(7月28日撮影、景徳鎮=新華社記者/陳浚武)
かつては土造りの家屋の荒廃が進み、働き盛りの住民が出稼ぎに出るなど、村は衰退していた。同村共産党支部の江福竜(こう・ふくりゅう)書記によると、近年はUターン人材を受け入れ、荒れた家屋を上質な宿泊施設に改修し、山道を観光客が利用する道路として整備している。茶園の特色を生かした「茶宿」と呼ぶ新たな宿泊スタイルも、村の再生につながっているという。
現在は昔ながらの街並みを保ちながら、生活インフラの整備も進み、村全体が生まれ変わりつつある。(記者/陳浚武)

江西省景徳鎮市厳台村の古い町並み。(7月28日撮影、景徳鎮=新華社記者/陳浚武)

江西省景徳鎮市厳台村の古い町並み。(7月28日撮影、景徳鎮=新華社記者/陳浚武)