フィリピンで慰安婦巡る企画展 日本政府に歴史的責任の履行訴え

フィリピンで慰安婦巡る企画展 日本政府に歴史的責任の履行訴え

新華社 | 2026-10-07 15:14:15

5日、フィリピン・マニラで、第2次世界大戦中のフィリピン人「慰安婦」被害者の苦難を伝える企画展を見学する来場者。(マニラ=新華社配信)

 【新華社マニラ10月7日】フィリピンの首都マニラで今月初め、第2次世界大戦中の同国「慰安婦」被害者の苦難を伝える企画展が開幕した。会場には被害者数十人の肖像や関連資料が展示され、当事者の体験を通じて日本軍による性奴隷の暴挙を明らかにしている。一部の来場者は、日本が歴史的責任を果たすとともに「慰安婦」被害者らの正義を取り戻すべきだとメッセージを記した。

 「乱世の中の勇気:女性と戦争のナラティブ」と題された企画展は、同国の「慰安婦」権利擁護団体「リラ・ピリピーナ(フィリピン祖母同盟)」などが主催した。

5日、フィリピン・マニラで、第2次世界大戦中のフィリピン人「慰安婦」被害者の苦難を伝える企画展を見学する来場者。(マニラ=新華社配信)

 同団体のコーディネーター、シルバさんによると、日本軍がフィリピンを占領していた1942~45年に、現地の女性約千人が「慰安婦」として強制連行された。現在も存命の被害者は数えるほどしかおらず、高齢で心身ともに衰えながらも、今なお戦争がもたらした深い傷を抱え続けている。

 シルバさんは「今のフィリピンの若者は日本軍による占領期を経験していない。これらの絵画や写真を通じて、当時の女性らが受けた苦難を広く知ってもらいたい」と語った。

5日、フィリピン・マニラで、第2次世界大戦中のフィリピン人「慰安婦」被害者の苦難を伝える企画展を見学する来場者。(マニラ=新華社配信)

 企画に携わったボランティアのザパンタさんは「第2次世界大戦の終結から81年が経つが、日本政府は今に至るまで『慰安婦』問題について正式に謝罪していない。多くの生存者やその親族にとって、傷は今なお癒えていない」と指摘。「慰安婦」の証言や映像資料の整理を通じて、より多くの人に歴史を心に刻んでもらい、正義と平和を追求し続けてほしいと述べた。

 シルバさんは、近年の日本の軍事動向や歴史問題を巡る政府の姿勢について、同国は再び戦火を引き起こしてはならないと強調。「日本政府は『慰安婦』被害者の訴えを直視し、歴史的責任を果たす必要がある」と訴えた。

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