「大葉種」の茶葉で有機抹茶を量産、農家増収へ 中国雲南省

「大葉種」の茶葉で有機抹茶を量産、農家増収へ 中国雲南省

新華社 | 2026-10-06 18:42:30

雲南竜生茶業の有機抹茶生産ライン。(9月16日撮影、普洱=新華社配信)

 【新華社昆明10月6日】中国雲南省普洱(ふじ)市思茅区にある製茶企業、雲南竜生茶業でこのほど、同省で生産される優良茶樹品種「大葉種」の茶葉を用いた有機抹茶の生産ライン2本が量産を開始した。関連製品は順次、市場へ出荷される。

 雲南省における茶葉生産の中心地となっている同市は、有機抹茶を発展させる天然の優位性を備えているが、これまで長らく抹茶分野へは参入してこなかった。

 今回稼働した2本の生産ラインは、フル稼働時で1日当たり20~30トンの生葉処理が可能で、年間500トン以上の抹茶を生産できる。

雲南竜生茶業の茶園で、遮光ネットに覆われた有機茶。(9月16日撮影、普洱=新華社配信)

 同社は、欧州連合(EU)や米国の有機認証を取得した2万5千ムー(約1670ヘクタール)の茶園を基盤に、プロジェクトの開始当初から質の高い有機抹茶を生産する方針を決定。開発チームは省内外の多くの抹茶生産地へ出向き、視察・調査研究を行った。抹茶の原料栽培では遮光期間や遮光率、湿度が互いに作用して、クロロフィルやテアニンの蓄積を調節し、茶湯の爽やかさや苦渋味が決定される。同社は雲南大葉種の茶葉の形状や代謝の特徴に焦点を当て、遮光パラメーターの調整を繰り返し、最適な数値を得た。

 今回、普洱市で有機抹茶の生産ライン2本が量産を開始したことは、地元産業の空白を埋め、茶の製品構成を豊富にしただけでなく、同市の有機資源の優位性を製品の競争力へと転化したと言える。また、国内茶産業の産業チェーン延伸や補強、品質向上と高付加価値化に向けた新たなルートを開拓し、産地の茶農家の増収にも新たな可能性をもたらした。(記者/陳欣波)

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