草原の無形文化遺産、今どきの楽しみ方 中国内モンゴル自治区

草原の無形文化遺産、今どきの楽しみ方 中国内モンゴル自治区

新華社 | 2026-10-05 21:55:30

自宅の工房で伝統的な乳製品「奶豆腐」を干す、国家級無形文化遺産の乳製品製作技術「察干伊徳(チャガン・イデ)」の代表的伝承者、陶高(とう・こう)さん。(資料写真、フフホト=新華社記者/李志鵬)

 【新華社フフホト10月5日】中国内モンゴル自治区の無形文化遺産が、新たな形で都市の暮らしにも溶け込んでいる。伝統的な乳製品や民族衣装、名物料理を生かした商品が、若者の人気を集めている。

 モンゴル語で「白い食べ物」を意味する「察干伊徳(チャガン・イデ)」は、一般にモンゴル族の伝統的な乳製品を指す。その製法は2014年、国家級無形文化遺産に登録された。牛乳を加熱したあとに表面にできる膜から作られる「奶皮子(ナイピーズ)」は近年、若者に人気があり、コーヒーやエッグタルト、果物にあめをかけた菓子「糖葫蘆(タンフールー)」などと組み合わせた商品が、中国各地で販売されている。

奶皮子と糖葫蘆(タンフールー)を組み合わせた菓子。(資料写真、フフホト=新華社配信)

 同自治区オルドス市ウーシェン旗ガルート鎮では、奶皮子を使ったさまざまな新商品を開発している。大型乳製品加工工場が8カ所整備され、奶皮子の年間生産量は100万枚を超え、年間売上高は5千万元(1元=約24円)を上回る。

内モンゴル自治区オルドス市ウーシェン旗ガルート鎮の一角。「奶皮小鎮」の看板の後ろに売店が並ぶ。(資料写真、フフホト=新華社配信)

 モンゴル族の伝統衣装は08年、国家級無形文化遺産に登録された。長衣のほか、ベスト、ブーツ、頭飾り、小物を入れる袋や匂い袋などを含む。同自治区フフホト市内には、長衣の仕立てや販売を手掛ける店が多い。伝統衣装よりも、長衣の要素を取り入れた現代的なデザインの服の方が需要があるという。

内モンゴル博物院に展示されたモンゴル族の伝統衣装。(資料写真、フフホト=新華社配信)

内モンゴル博物院に展示された、モンゴル族の伝統衣装の要素を取り入れた服やバッグ。(資料写真、フフホト=新華社配信)

 フフホト市の名物で、肉などの具を皮で包んで蒸す料理「シューマイ」にも、新たな楽しみ方が広がっている。シューマイ作りの技術は09年、同自治区の無形文化遺産リストに登録された。シューマイをかたどったぬいぐるみの飾りや冷蔵庫用マグネットは、思わず写真を撮って交流サイト(SNS)に投稿したくなるアイテムとして、若者に親しまれている。(記者/王春燕)

蒸し上がったばかりのシューマイ。(資料写真、フフホト=新華社配信)

羊とシューマイをモチーフにしたグッズ。(資料写真、フフホト=新華社配信)

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