色鮮やかな天日干し風景が農村振興の鍵に 中国江西省婺源県

色鮮やかな天日干し風景が農村振興の鍵に 中国江西省婺源県

新華社 | 2026-10-04 16:31:00

篁嶺村で天日干しされているトウガラシや皇菊、インゲン豆などの農作物。(資料写真、婺源=新華社配信)

 【新華社南昌10月4日】中国江西省上饒(じょうじょう)市婺源(ぶげん)県の篁嶺村は現在、一年で最も美しい季節を迎えている。斜面に伝統建築の古民家数百棟が軒を連ね、トウガラシや稲、カボチャなどが天日干しされている。色とりどりの農作物は建物の白壁や黒瓦に映え、写真愛好家や世界中から訪れる観光客を魅了している。

 「晒秋(さいしゅう)」と呼ばれる天日干しの風習は、人々が数百年にわたり山に寄り添って生活してきた証しと言える。村はかつて交通の便が悪く発展から取り残されていた。家屋の半数が老朽化によって倒壊し、住民が次々と離れたといい、篁嶺風景区の職員、周菲菲(しゅう・ひひ)さんは「元々180世帯以上が暮らしていたが、68世帯まで減ったこともある」と語る。

 地元政府は2009年、景観や趣を残しつつ観光開発を進め、「篁嶺晒秋」というブランドを創出した。

篁嶺村で、台車にちょうちんを乗せて行進する無形文化遺産の「滾灯車」を披露する女性たち。(7月8日撮影、婺源=新華社配信)

 第12回篁嶺晒秋文化季が開かれている現在、住民らは自ら栽培した農作物を携えて路地を歩き、市場では特産品や手作りの品が展示、販売されている。観光客は天日干し作業や農作業に参加し、山村の秋を存分に味わう。夜になると板の上にランタンを並べて竜に見立てた「板竜灯」が石畳の道を練り歩き、仮面舞踊「儺舞(なぶ)」や演劇「徽劇(きげき)」など無形文化遺産の演目が伝統的な民俗文化の魅力を伝える。

 寂れていた篁嶺村は10年余りを経て、国連世界観光機関(UN Tourism)の「ベスト・ツーリズム・ビレッジ」に選ばれた。(記者/朱雨諾、郭思縁)

篁嶺村の伝統衣装ショーに登場した地元女性。(9月7日撮影、婺源=新華社配信)

天日干しのためトウガラシを切る篁嶺村の女性たち。(8月7日撮影、婺源=新華社配信)

篁嶺村の風景。(資料写真、婺源=新華社配信)

左:修繕前の篁嶺村の古民家。右:元の形をとどめつつ生まれ変わった篁嶺村の古民家。(2014年4月12日撮影、組み合わせ写真、婺源=新華社配信)

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