ハナジカの保護進む、370頭超に 中国浙江省の自然保護区

ハナジカの保護進む、370頭超に 中国浙江省の自然保護区

新華社 | 2026-10-04 18:02:45

清涼峰国家級自然保護区に生息するハナジカ。(杭州=新華社配信)

 【新華社杭州10月4日】中国浙江省杭州市臨安区の清涼峰国家級自然保護区では、ハナジカの繁殖と生息地の修復に取り組んでいる。設立当初は80頭余りだった個体数は、30年以上の保護を経て370頭を超えた。

 同保護区は1980年代に整備が始まった。管理局科学研究・監視科の郭瑞(かく・ずい)科長によると、2002年、生まれたばかりの子ジカを救護したことをきっかけに、国内初のハナジカ救護・繁殖試験場を設け、個体数を増やす取り組みを始めた。20年余りの間に繁殖規模が拡大し、試験場の面積は12ヘクタールに広がった。25年には総合試験拠点も新設し、観測と研究の充実を図っている。

清涼峰国家級自然保護区に生息するハナジカ。(杭州=新華社配信)

 23年には、追跡用首輪によって、野生に返したシカ1頭が子ジカを連れている様子が確認された。郭氏によると、人工繁殖した個体が野外でも子を産み育てられることを示しているという。

 生息環境の改善にも取り組んでいる。管理局千頃塘保護ステーションの汪亮(おう・りょう)所長は「ハナジカは草食動物で、草地や木がまばらな林、低木の茂みを好み、生息地の状態が生存を大きく左右する」と話す。保護区では、生息に適した環境を取り戻すため、一部の木を伐採し、森林の上部を覆う枝葉に隙間をつくっている。シカが餌を探したり活動したりできる空間を整え、これまでに670ヘクタール余りの生息地を修復した。

赤外線カメラで撮影されたハナジカの親子。(杭州=新華社配信)

 科学技術を活用した保護体制の整備も進めている。シカの個体群の動向を継続的に調べるほか、ドローンによる巡回や遠隔映像監視を取り入れ、森林の巡視を適時に行えるようにしている。郭氏は「以前は野生動物を見られるかどうかは偶然に頼っていたが、今は技術を使って、野生動物の様子をより詳しく知ることができる」と説明する。

 同保護区でこれまでに確認された野生動植物は、6200種余りに上る。(記者/商意盈、張嘉璇、許舜達)

清涼峰国家級自然保護区に生息するハナジカ。(杭州=新華社配信)

生息地の修復後、清涼峰国家級自然保護区内で活動するハナジカ。(杭州=新華社配信)

清涼峰国家級自然保護区に生息するハナジカ。(杭州=新華社配信)

清涼峰国家級自然保護区内で追跡装置を着けたハナジカ。(杭州=新華社配信)

清涼峰国家級自然保護区に生息するハナジカ。(杭州=新華社配信)

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