
【新華社北京9月26日】中国の王毅(おう・き)共産党中央政治局委員・外交部長は、習近平(しゅう・きんぺい)国家主席による国賓としての米国訪問(23~25日)終了に当たり、同行記者団に訪問の成果を説明した。中米両国にとって協力ウィンウィンが唯一の正しい選択だとし、次のように述べた。
世界1、2位の経済大国である中米が互いに依存し合う関係にあるのは客観的事実である。協力すれば双方に利があり、対立すれば互いに傷つくのは歴史の教訓であり、互いに成果を収め、協力ウィンウィンを図ることが唯一の正しい選択である。中米協力は両国民の幸福に関わり、世界の政治経済の構図にも影響を及ぼす。
今回の訪問に先立ち、双方の経済・貿易チームは新たな協議を行い、新たな共同取り決めに合意した。貿易理事会、投資理事会の設立と推進、農業作業部会の設置、300億ドル(1ドル=約157円)規模の関税相互引き下げ、マレーシア・クアラルンプールでの経済・貿易協議成果の延長などが含まれる。取り決めは、両国の経済・貿易関係を安定させ、市場の信頼をつなぎ留め、両国の産業界や国民、さらには世界経済にとってもプラスとなった。
中米経済・貿易関係は曲折を経ており、現在の安定した局面は容易に得られたものでない。米国の一部勢力は国家安全保障の概念を拡大解釈し、ともすれば経済・貿易問題を政治化し、在米中国企業を抑圧し、中国の対米投資を制限し、市場参入の障壁を作り出し、デカップリング(切り離し)とサプライチェーンの寸断を扇動している。こうした行為はいずれの側の利益にもならず、双方の利益の重なりを小さくするだけである。
習主席は、協力は双方向の道であり、中米経済・貿易関係の安定には協力リストを拡大するだけでなく、問題リストを縮小することも必要だと指摘した。米国は中国企業を公平に扱い、平等、尊重、互恵の精神に基づき、対話と交渉を通じて問題解決の道を見いだすべきである。双方は互いに歩み寄り、互恵ウィンウィンの方向性を堅持し、中米経済・貿易関係が持続的、安定的に良い方向へ発展するよう推し進め、両国民に一層の幸福をもたらしていく必要がある。
中米の法執行協力は、両国民の生命と財産の安全を力強く守り、両国関係の発展の「安全係数」を高めた。フェンタニルの乱用は多くの米国家庭に癒やしがたい傷をもたらした。中国が引き起こした問題ではないが、中国は人道主義と中米関係の大局を踏まえ、常に最大の善意、最大の努力によって米国のフェンタニル危機への対応に協力してきた。北京での首脳会談以降、中国は麻薬の原料となり得る化学物質を新たに規制対象に加えて輸出管理を強化するとともに、米国側と合同で複数の麻薬事件を摘発し、中国の誠意を示してきた。両国首脳は双方の法執行機関に対し、協力を引き続き強化し、国境をまたぐ犯罪を共同で取り締まるよう指示した。
「為す者は常に成り、行く者は常に至る」という。中米が協力を通じて大きなこと、良いことを多く成し遂げられることは事実が証明している。中米関係の一つ一つの進展は、国際社会に確かな満足感をもたらしてきた。双方の各部門、各レベルは「くぎを打つ(物事を地道に進める)」精神で両国首脳が達した重要な共通認識をしっかりと実行に移していく必要がある。善は小さくても怠らず、悪は小さくても行わない姿勢で、実務協力の中で互恵ウィンウィンを図り、健全な競争の中で互いに成果を収め、中米関係のより素晴らしい未来を共に切り開かなければならない。