中国で中秋の月餅に「薬食同源」理念 健康志向広がる

中国で中秋の月餅に「薬食同源」理念 健康志向広がる

新華社 | 2026-09-26 13:30:30

河南省人民医院の食堂で販売される手作り月餅「五黒卵黄酥」。(鄭州=新華社配信)

 【新華社鄭州9月26日】中国では25日、中秋節を迎えた。伝統菓子「月餅」にも健康志向が広がり、食材と薬材は源を同じくするという中医学の考え方「薬食同源」を取り入れた商品に目を向ける人も増えている。

 塩漬けにした卵黄入りのハスの実あんや、ナッツ類を使った定番の味が根強い人気を保つ一方、ヤマイモ、サンザシなど、食材としても薬用にも使われる素材をあんに練り込んだ月餅にも関心が集まる。従来の商品には油分や糖分が多いものもあり、近年は体への負担が少ないことが重視されるようになった。

河南省人民医院の食堂で、手作り月餅を買うために並ぶ人たち。(鄭州=新華社配信)

 河南省鄭州市では、省人民医院の食堂で手作りする月餅が交流サイト(SNS)で話題となった。派手な包装はせず、甘さを控え、材料にも気を配っている。開発には同院の臨床栄養科の意見を取り入れ、中国の食生活指針に基づいてレシピを考案したという。

 日本には月見団子、韓国には松餅(ソンピョン)と、東アジア各地には季節の節目に食べる伝統食がある。「薬食同源」の月餅は、中秋節の伝統食を現代の健康志向に合わせる一つの試みといえる。(記者/王爍)

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